経理未経験から監査法人のアドバイザリー部門に転職

K.Hさん 20代 男性
経理
転職前
- 勤務先 /
- 商社
- 職 種 /
- 販売管理
- 年 収 /
- 400万円
転職後
- 勤務先 /
- 監査法人
- 職 種 /
- アドバイザリー
- 年 収 /
- 600万円
POINT 転職成功のポイント
前職の経験が生かせるアドバイザリーのセクションに応募
事前に登録者をティーアップし書類選考を突破させた
キャリアチェンジを図る理由を説得力ある言葉で伝えた
担当エージェント

荻野 望
都市銀行、会計系のソフトウェア会社営業職を経て当社に転職。日商簿記検定1級の資格を持ち、かつては公認会計士の資格取得を目指していた時期もある。経理や会計に関する専門知識を持ったエージェントとして、企業側、登録者側の双方が満足する、より良いマッチングの実現を目指している。
【専門領域】
・IT、人材ビジネス、金融
・ベンチャー企業、上場企業、株式公開準備
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コラム大原大学院大学 会計研究科 教授
社会人スキルは高くても未経験では難しい
Hさんは大学卒業後、海外に移住。日系の商社に就職し、販売管理の業務に携わっていましたが、会計に興味を持ち、公認会計士の資格試験の勉強を開始。今後、会計の知識を生かしたキャリアアップを図っていくためには、日本に戻って再就職した方がいいと考えました。そこで、前職の会社を退職して帰国、当社にご登録されました。
転職先としては、大手監査法人のアドバイザリー部門を希望していました。Hさんは日本では一流大学を卒業していますし、英語力は母国語水準。さらに、海外生活時代にはMBAを取得しています。このように社会人としてのスキルは非常に高い方ですが、大手監査法人のアドバイザリー部門への転職となると、難しいのが現実。なぜなら、一般的にアドバイザリー部門は、監査の経験を十分に積んだ人に門戸が開かれているからです。それに対してHさんは、経理の経験すらなく、公認会計士の資格についても勉強中です。
セクション別で募集されているアドバイザリー部門の求人
Hさんは、中小の会計系のコンサルティング会社であれば、手堅く就職することができたでしょう。しかし、大手監査法人のアドバイザリー部門で実績を積んだ方が、その後の評価が大きく変わってくることを考慮し、「将来のキャリアを考えるとチャレンジしたい」という強い意思がHさんにはありました。
そこで私は、Hさんのチャレンジを成功させるべく、ストーリーを描きました。実は大手監査法人の中でも、「Hさんが受かるとしたらここだな」という法人が一つだけありました。一般的に監査法人のアドバイザリー部門の求人は一括で募集を行っていますが、同法人だけはセクションごとに募集しており、管理会計アドバイザリーに的を絞り応募することができます。管理会計アドバイザリーであれば、前職の会社でHさんが携わっていた販売管理の仕事の経験をアピールすることで、完全な未経験ではない印象を与えることも可能です。
書類選考段階で登録者をティーアップ
応募書類の情報のみでは、Hさんは「未経験者」と判断される可能性がありました。そこで、私は同法人の担当者に、Hさんの地頭の良さや英語力の高さ、事業会社での実務経験は管理会計アドバイザリーに携わる上で生きることなどを伝え、面接の実施をお願いしました。一方、Hさんには面接対策に当たり、会計分野へのキャリアチェンジを図る理由を、説得力のある言葉で話せるように準備しておくことをアドバイスしました。
面接は、通常よりも多い3回。また筆記試験も2回実施されました。先方はHさんのスキルやポテンシャルを慎重に見極めようとしていたのだと思います。Hさんはこれらの試験を無事にパス。内定を得ることができました。
Hさんが新しい職場で望まれるキャリアを築き上げていくことを期待しています。