更なるアジア展開の強化に注力しているグローバルな上場企業に就職
K.Oさん20代女性
転職前
- 勤務先無職(大学院生)
- 職 種――
- 年 収――
転職後
- 勤務先製薬会社(東証一部)
- 職 種経理(スタッフ)
- 年 収360万円
Oさんは中国出身の方になります。中国の大学卒業後、中国の監査法人に1年間勤めた後、日本の国立大学の大学院に進学。修了後は中国に戻って就活をしたものの、日本企業で働きたいという思いが強くなり再び来日。就職活動の中で当社にご登録されました。
中国でビジネスを展開している事業会社を第1志望として考えており、ご自身の経験から海外部門を持つ監査法人も検討していました。
Oさんはイギリスや中国の公認会計士資格を持っていましたが、難関資格とはいえ日本では認知度が低く、また監査経験も少ないため評価になかなか繋がりづらく、弊社に登録するまで苦戦をされていました。ただ、これだけの資格を持っているということは、会計や経理に関する基本的な素養があることの証となります。そこでOさんのポテンシャルを前面に出し企業にご紹介するようにしました。
私がOさんに紹介したのは、アジア圏の展開の強化を検討している大手製薬会社でした。商圏の拡大にあたって、現地で暮らす華僑の方との交渉が不可欠となるため、中国人の人材を求めていました。Oさんも「経理の枠組みにとどまらないスケールの大きな仕事ができそう。日本人と中国人の橋渡し役にもなれる」と、同社に強い興味を抱かれました。
一方、同社の採用担当者は、外国籍の方を採用することに慣れておらず苦戦をされているご様子でした。特に苦戦をしていたのが年俸交渉の部分で、タフな交渉が必要となる場面が多く、慣れていない採用担当者は参っていました。内定を出しても、スキルが高いからこそ、年収も高くなりそれだけ交渉がハードで折り合わず、結果としてご辞退というのが続いたようです。
そこで私は「Oさんは非常に謙虚で機微が読める方です。考え方の根本が日本人に非常に近しいです」と伝えました。先方が望むスキルには足りてないものの、人物面、ポテンシャル面を期待され面接を実施いただきました。結果として、Oさんのお人柄、ポテンシャルが高く評価され、採用担当者から「採用したい」との返答をいただきました。
最終的な条件を詰める段階で、認識の行き違いが起きていることが判明しました。Oさんが面接の時に「転居はしたくない」と答えたため、会社側は通常の総合職ではなく、転勤を伴わない正社員(得正社員)として、ご希望を汲む形で内定をだされました。ところが、中国の企業では「転勤」が一般的ではないため、Oさんは面接の時にはよく分からないまま「転居はしたくない」と答えていたそうです。
そこで面談の場を設定し、担当者からOさんに対して、特定社員制度や転勤についての説明をしてもらうことにしました。私も同席しできる限りフォローしました。それでようやくOさんも制度を理解され、ひとまず日本での就業に慣れるまでは特定社員とし、機をみて総合職に移行するということで合意しました。
このように国籍が違えば常識も異なり、さまざまなカルチャーギャップが生じます。こうした意識の隔たりもできる限り埋めていくことも私たちの役割であると考えています。
K.Bさん 30代
男性 経理
T.Tさん 40代以上
男性 経理
O.Mさん 40代以上
女性 経理
N.Oさん 40代以上
男性 経理
T.Yさん 30代
男性 経理
S.Nさん 20代
女性 経理
H.Yさん 30代
男性 経理
C.Jさん 20代
男性 経理