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事業所、関係会社間取引の仕事内容

どんなお仕事なの?

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会社の規模がある程度大きくなると、本社・本店とは別に支社・支店や営業所などを設置したり、さらには子会社を設立したりすることがあります。

個々の支社などにおける独自の取引量が少ない間はその経理処理については本社などで一括して行うこともありますが、取引量が増えると本社一括処理では煩雑になるため、各支社等に経理担当者や経理部門を置いてそれぞれで売上・仕入の計上などの帳簿記録を行うことになります。
このような場合、事業所・関係会社間取引のお仕事が必要となります。

本社・支社間、または親会社・子会社間では、その間で商品・製品・サービスのやり取りや金銭の授受などが発生することがあります。
そして通常の日常処理においては、それら事業所・関係会社間の取引であっても外部のクライアントとの取引と同じように記録しています。

しかし事業所・関係会社間取引はあくまで会社内あるいはグループ内での取引に過ぎませんので、それをそのまま決算書に反映してしまうと決算数値の水増しになってしまいます。
そこで決算に際し、事業所・関係会社間の取引を洗い出して整理し、それらを相殺する処理を行います。事業所・関係会社間取引のお仕事では、これらの業務を担当します。

どんなスキルが必要?

日商簿記2級の商業簿記で「本支店会計」という論点を学びますが、これが事業所・関係会社間取引の処理の基本となります。ですので、日商簿記2級レベルの知識はあると良いでしょう。

また、親会社・子会社間の企業グループ内取引については、最終的には連結決算処理を行うことになりますので、日商簿記1級などで学習する「連結会計」の知識も活かすことが出来ます。

仕事のやりがい、厳しさなどは?

事業所・関係会社間取引のお仕事は決算処理に直接関わってくる業務であり、またそれぞれの支社や子会社などでどのような取引が行われているのかを把握している必要もあるため、その負担は決して小さくはありません。

しかしその分、経理としての知識を深め、経験を培っていくことの出来る業務でもあります。
特にこの業務と関連性の強い連結決算業務については、その経験があれば転職市場でも高く評価されるということもあり、ご自身のキャリア形成に大きく影響する業務であると言えます。

次のステップは?

前述しましたが、業務上直接つながってくる連結決算に関わる仕事が次のステップとして相応しいでしょう。 具体的には「子・関連会社連結情報収集」のお仕事や、さらに進んで連結決算の最終段階である「連結財務諸表作成」のお仕事などがあげられます。