大手監査法人から老舗日用品メーカーへ転職
H.Wさん20代男性
転職前
- 勤務先監査法人
- 職 種会計監査
- 年 収790万円
転職後
- 勤務先日用品メーカー
- 職 種経理
- 年 収400万円
Wさんは大学在学中に公認会計士試験に合格し大手監査法人に就職。株式会社や特殊法人、独立行政法人の監査業務などで経験を積み、まだ20代後半ながら既にシニアマネージャーとして会計監査以外に、内部統制監査や決算業務のマニュアル作成などにも携わっていました。
順調にキャリアを積み上げていたWさんが転職を意識したのは、残業が多く、定年まで働ける環境ではないと感じたから。そこで、以前当社を利用して転職に成功した知人の薦めで、一般事業会社の経理職への転職を目指し、当社にご登録されました。
Wさんが転職先に求めた条件は「ワークライフバランスを実現でき、定年まで働ける会社」というものでした。業種としては、メーカーやベンチャー企業よりも安定性のある老舗企業を希望されていました。
私がWさんに紹介したのは、日用品を扱う大手メーカー。同社は、設立100年を超える老舗企業であり、残業時間が非常に少ない会社です。同社が求人を出した際に提示していた年収額は希望額に及ばないものの、生活に身近な消費財を製造している会社であることが、Wさんの希望する「誰でも知ってる著名企業=安定した会社」という条件にかなうものでした。Wさんは同社に応募され、順調に書類選考を通過、面接に進みました。面接では入社後直属の上司になる経理部長から、夏休みなどの長期休暇も取れていることを聞き、さらに入社に前向きになっていきました。
一方会社側は、監査法人への対応を手厚くするため公認会計士を求めていました。面接時にWさんの人柄とともに理解力の高さに好印象を抱いたようで、面接後には「非常に優秀な方ですね。ぜひ当社に来ていただきたい」という連絡がありました。
両者の求めがマッチすれば、通常ならスムーズに内定へと進みますが、このケースでは一つ問題がありました。同社は体制上、選考に多くの時間を要することです。実はWさんは、他社でも選考が進み既に内定を得ており、その会社から返答の期限を示されていたのです。Wさんは私が薦めた大手日用品メーカーを第一志望としていましたが、選考が進み、最終的にどれぐらいの年収額を提示してくれるのか知った上で、最終的に判断したいと考えていました。しかし、大手日用品メーカーの選考は、一次面接後、動きがピタリと止まってしまいました。
そこで私は、先方の担当者にWさんの他社の選考の状況を伝え、選考を早めていただけるようお願いしました。その結果、他社の返答期限内に最終面接を間に合わせることができました。担当者からは面接の直後に、口頭で「内定を出します」というご返事もいただきましたが、口頭というのはあくまでも口約束に過ぎません。
「Wさんは御社に行きたいという気持ちを持っているのですが、年収などの条件面が明示されていないため不安のようです。早く正式な文書を作成していただけないでしょうか」と再びお願いしました。すると、先方もWさんを採りたいという気持ちが強かったこともあり、普段はほとんどしない残業をしてまで、超特急で文書作成に当たってくださいました。
懸案の年収は、Wさんが最低ラインと考えていたぎりぎりの額での提示となりました。ただし、基本給以外の諸手当や福利厚生が非常に充実していることや、職場の雰囲気が落ち着いており長く働けそうな環境であったことから、Wさんはこの会社を選択されました。
Wさんの事例のように、転職活動では複数の会社を同時期に受けることになるため、日程の調整が大変になります。その調整役をエージェントが担うことで、ご登録者の方々には悔いのない転職活動をしていただきたいと思っています。
大学卒業後、経理会計に特化した総合コンサルティング会社にて経理、営業に従事。その後、家業に従事したのち、一人でも多くの人が天職に就ける社会にしたいと願い弊社に入社。「転職活動は個人戦ではなく、家族、友人、そしてエージェントを巻き込んだチーム戦である」という思いを胸に、メーカーや急成長のベンチャー企業、第二創業期の企業など、さまざまな企業とのコネクションを築いている。
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