35歳で、非上場から上場企業への転職に成功
T.Sさん30代男性
転職前
- 勤務先食品メーカー
- 職 種経理
- 年 収650万円
転職後
- 勤務先金属メーカー
- 職 種経歴
- 年 収600万円
Sさんは28歳の時に公認会計士試験に合格し、監査法人への就職を試みるも、当時はリーマン・ショックなどの影響により監査法人の求人数が少なく不採用になった経緯があります。非上場のメーカーに経理職として入社し、5年間ほど働いていました。Sさんは、35歳になり今から監査法人に入り、スタッフとしてキャリアをスタートさせるのは厳しいと考え、上場企業への転職を希望、当社に登録されました。上場企業を希望されたのは、開示資料や有価証券報告書の作成などに関われるからです。業種としては、製造業や商社を希望されていました。
前職では決算業務や原価計算の業務に携わっており、その点では経験豊富です。ただし、監査法人での監査業務や上場企業での経理経験がない方にとって35歳は、上場企業に転職する年齢として上限といえました。
年齢とキャリアの面で不利な状況にあったSさんにご紹介したのは、ある大手金属メーカーです。本来その会社では、「公認会計士で監査法人出身の方」か「公認会計士の資格は問わないが、上場企業(できればメーカー)で経理職の経験がある方」を募集していました。Sさんはこのいずれにも該当しませんでしたが、あえて紹介することにしたのです。というのは、前職の製造業の会社で原価計算に携わっていたというSさんの経歴が、同社が求める人材と合致すると判断したからです。
また、その会社は、半年前に経理職の募集を開始したものの、なかなか求める人材が現れず、採用に苦戦していました。同社は一次面接から採用までの期間が非常に長く、優秀な人材ほどそれを嫌って他社への転職を選択してしまっていたからです。このような背景を知っていたのも、Sさんに同社をご紹介した理由です。Sさんに応募の意思を確認後、さっそく先方の担当者にSさんのことをお話ししたところ、興味を持っていただけました。
さきほども触れたようにSさんの強みは、前職でも製造業の会社で原価計算の業務に携わっていたことでした。書類審査や面接の時も、そこを一番のアピールポイントに打ち出すことにしました。
また同社がSさんのことを高く評価した理由の一つに、「前職の会社で5年間働いていたこと」がありました。その会社は非常にオーナー色の強い企業で、社員の入れ替わりが激しいことで知られていました。その企業に5年も勤務していたということで、「相当強い精神力と忍耐力がある」と評価されたのです。こうして選考は順調に進み、Sさんは内定を得ることができました。
Sさんの事例のように、会社側が設定した募集条件には該当しないケースでも、先方の了承を取った上で、時にはあえて応募することもあります。これが今回、Sさんの転職成功につながりました。現在、Sさんは転職先で元気に働いておられるようで、「定年まで働きたいですね」という声をいただいています。
大学卒業後は新規事業の立ち上げや、人材ビジネス業界での管理職として法人営業、社員育成に携わる。会計業務の請負なども経験する中で、より会計・経理・財務分野のプロフェッショナルに専門性を持って人材ビジネスに携わりたいという想いから弊社へ入社。人材ビジネス業界での長いキャリアから、キメの細かいサポートに強みを持つ。
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