IT化・国際化・多様化の指針を掲げ
ワンストップでクライアントをサポートしていく
実家が鶏卵卸業を営んでおり、10歳ごろから家業を手伝うようになりました。1日1万個の卵を割ったりして、中学生にしてはいいバイトでした(笑)。その頃芽生えたのが「将来は事業をやりたい」という思いです。そして、数字に明るくなったほうがよいと考え、大学進学の際は経営学部を選択しました。入学後、大学生活を謳歌しようと思っていたのですが、ハンググライダーのサークルでの活動中、墜落し、骨折してハングのライセンス取得を断念……。そんな経緯もあって、本格的に公認会計士試験に向けた勉強を始めたのです。
大学を卒業した年に第二次試験に合格し、監査法人に入所して会計監査の実務を学びます。ところが、つくられた財務諸表をチェックするという業務がどうも性に合いません。そこで心機一転、外資系の事業会社に転職。現場の経理実務やファイナンス、レポーティングなどを一とおり学んだ後、英語を学ぶべくアメリカへ留学。ビジネススクールを経て帰国後、アメリカで見たスターバックスをヒントに紅茶の飲食業を立ち上げました。
ここで気づいたのは、私はコストを見る経営分析には長けていたのですが、売上のつくり方は不得手だったということ。お店を満席にできても、回転率が上げられないのです。商才はまったく違うセンスだと気づき、1年ほどで早期撤退。そして御縁があって会計事務所に入所し、会計税務の仕事に取り組むことになりました。そこは小規模ながらも多様な案件を引き受ける事務所でしたので、税務申告書の作成からIPOのコンサルティング、企業再生の支援にビジネスプランの作成、資金調達と様々な案件を経験させてもらえました。