コンパッソ税理士法人
関東に10拠点を構え、それぞれが強みを持ちつつ多くのクライアントの成長に寄り添う税理士法人税理士活動の重点はクライアントとのコミュニケーションにあり。貪欲に知識を蓄え続け、あらゆる顧客から喜ばれる存在を目指す
コンパッソ税理士法人 東京本社
東京業務部 部長
税理士
川上 大輔
経営者に寄り添い、支えていく――その理念に共鳴し、コンパッソへ
— 入所までの経緯について教えてください。
大学時代、音楽活動に夢中になっていて、気がついたら周囲は就活に奔走していました。出遅れてしまった……という後悔の中で考えたのが、税理士です。もともと数字が好きで、大学の講義で地方財政に興味を持ったこともあり、資格取得を目指すことにしました。税理士資格を取ることができれば、就活に乗り遅れた自分であっても、将来、食いっぱぐれることもなさそうだと。
働きながら試験勉強を続けるため、数社の会計事務所の入所試験を受けました。コンパッソに決めた一番の理由は理念に共鳴したからです。私の実家は自営業で、子供の頃から経営に苦労する親の姿を見てきました。コンパッソ創業者の内川清雄も長野県白馬村の小さな商店に生まれ育ち、「経営者に寄り添い、支えていく」という理念を掲げ事務所を開業しています。そこにも共感しました。あと、面接してくれた方々がフレンドリーに話し合う、自由な雰囲気に惹かれたことも大きいですね。楽しそうに話していたその先輩所員は、入所後に直属の上司に。しかし実は、すごく厳しい人だった……と驚くことになるのですが(笑)。
— これまでの所員生活を振り返り、思いをお聞かせください。
周囲からは「話し好き」と思われている私ですが、この仕事を始めるまではむしろ無口で、人見知りであると自己分析していました。入所前も、「事務作業かつデスクワークが主体だから自分に合っていそうだ」と思っていたほどです。外に出てクライアントと対面し、コミュニケーションを取ることが主業務と知り、少々驚きましたね。とはいえ、新卒の若僧が経営者と相対し、話ができる機会というのもそうはない。仕事を始めてみたら、それがことのほか面白く、いつの間にか会話することが苦にならなくなったという感じでしょうか。
面接で話した、例の上司は先述のとおり非常に仕事に厳しい人で、私は毎日のように叱られていました。しかし、徐々に叱られることの真意がわかってきました。それは「私たちの提案はお客様の経営に直結する大切なもの。ベテランであっても新人であってもそれは変わらない」ということなのです。どんな年次、ポジションであっても責任を持って仕事に臨む。クライアントを支えているという醍醐味、そして求められる責任の重さを感じ、より真剣に業務に対するようになりました。
不確定な時代だからこそ、クライアントに伴走する税理士でありたい
— 注力している業務、やりがいについて教えてください。
入所後は社会福祉法人の支援に携わる機会が多かったのですが、その後、様々な業種のクライアントを担当し、昨今はチームを編成して上場企業の税務サポートに回る機会も増えてきました。税務の巡回監査であっても、一つとしてルーティンの仕事はありません。AIが進展しつつある現在ですが、私たち税理士の強み、そして存在意義は、常にクライアントの立場に立って思いを馳せ、支援していくことにほかならないのです。
中小企業の支援であれば人事労務、コロナ禍だけに資金繰りも肝要です。また、上場企業であれば財務面での相談に加え、最新事情を踏まえた困りごとにピンポイントで対応していく税務アドバイスも多くなります。そういった意味では、常に勉強し、知識を蓄えなければならない毎日です。しかし、クライアントの不安を取り除くことができた時、成長・発展に貢献できたと感じられた時、何にも代えがたいやりがいを感じます。
これまでの仕事を振り返ってみると、一税理士として初めて一人でクライアント先に向かった日のことがありありと思い出されます。それまで同行してくれていた上司が「次からは川上が御社のメイン担当となりますので」と引き継いでくれたのです。自分もやっと成長を認められ、税理士として独り立ちできたと思えた瞬間――あの日の感動は今も忘れられません。
— 今後の目標、ビジョンを教えてください。
コンパッソ税理士法人グループ全体では、6000社以上のクライアントを担当しており、飲食業、サービス業、スタートアップ、中小企業、上場企業まで幅広くサポートしています。
2017年に若林昭子が社長に就任してからは、「お客様に寄添う」という姿勢をさらに全社徹底して実践しています。
そのコンパッソのメンバーとして思うのは、クライアントにはそれぞれの業種、規模、タイミングに応じたニーズがあり、そこに合わせてきめ細かなサービスを提供していかなければならない、ということです。
アフターコロナ、ニューノーマルの時代を考えていく必要がある不確定な世の中です。そもそも一つひとつの企業はすべて異なる生き物であり、限定されたルールだけでは本当のサポートなどできず、税務会計、財務の知識だけではカバーしきれないことが多々あります。だからこそ、人事や経営戦略、マーケティング、生産管理やITスキルに至るまで貪欲に勉強・吸収し、どんな企業であっても支え続けられる存在でありたい。クライアントに伴走し、解決策を一緒に考えていける税理士になることが理想です。
— 転職活動中、または転職を検討中の方々にアドバイスをお願いします。
私は新卒でここに入所したため、この事務所の仕組み、やり方しか知りません。しかし、コンパッソには他の会計事務所や国税出身者、金融機関や事業会社から参画したメンバーなど、実に多彩な人材が揃っています。新たな風を積極的に取り入れる社風もあって、私も中途所員から前職のよいところなどを聞き、マネジメントなどの参考にしていますが、そこで痛感するのは「誰のキャリアにも無駄なものは一切ない」ということです。税務会計の知識だけではなく、過去にあなたが経験してきたことが役に立つ場所や局面は必ずあるものです。自分の持ち味、強みを深堀りし、今以上に輝ける場所に出合えることを祈っています。そしてその場所が、コンパッソであれば嬉しいです。
PROFILE
川上 大輔Daisuke Kawakami
コンパッソ税理士法人 東京本社 / 東京業務部 部長 / 税理士
- 1984年
- 東京都生まれ
- 2007年3月
- 横浜国立大学経済学部卒業
- 2007年4月
- コンパッソ税理士法人入所
- 2009年12月
- 税理士試験合格
- 2017年3月
- 税理士登録
- 2020年5月より現職
上司の声
川上は、こんな人材を採用したいというモデルケース
コロナ禍の終焉がなかなか見えず、中小企業にとって厳しい情勢が続いています。当事務所のクライアントも資金繰りに苦慮する企業が少なくありません。そんななか、所員一丸となり「お客様に寄り添い、支えていこう」というモチベーションが高まっていますが、その先陣に立って力を発揮してくれているのが川上です。
たゆまぬ努力で税務スキルを磨き続けてきましたが、一番の長所は常に他者を思いやる姿勢でしょう。彼はクライアントの困りごとを聞き、事前に様々な角度から施策、打ち手を検討します。思いやり、気配りの心が根底にあるから、とことん準備に力を入れる。だからこそクライアントが困った時にタイムリーに手を差し伸べ、的確な支援ができるのだと思います。
私は新メンバーを採用する際、「スキルよりも人柄、マインド重視」を掲げてきましたが、その信条に迷いがないのは川上という「モデルケース」があるからです。彼は人の話を傾聴し、丁寧なコミュニケーションができる人物です。経歴が浅くても、真摯な取り組みでクライアントの信頼は獲得できます。彼の仕事ぶり、成長を見てきたから「スキルは後からついてくる」と断言できるのです。
部下からの信任も厚く、東京事業部の部長としてチームマネジメントにも腕をふるう川上。新しい知識、スキルを積極的に吸収していく姿は、目標とする先輩像として若いメンバーに映っています。プレイングマネージャーとして着実に成長しており、将来的には当事務所の経営にかかわってくれる存在になることを期待しています。
コンパッソ税理士法人/代表社員 税理士/若林 昭子