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月次決算整理伝票作成の仕事内容

どんなお仕事なの?

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会社では通常一年間の活動の成果をとりまとめて、貸借対照表や損益計算書といった決算書を作成しなければなりません。この決算書を作成する一連の業務のことを「年次決算業務」といいます。

年次決算業務により作成された決算書を通じて、会社の一年間の業績や財産の状況を把握することが出来て、それは会社内部・外部の関係者による業績評価や、また税金の計算などに利用されます。

しかし実際に経営者が会社の現況をタイムリーに認識し、業績アップのために様々な施策を考えるためには、一年に一度の決算書では不足であるのが現実です。
そこで、経理業務がある程度整備されている会社の多くでは、年次決算業務の作業を一月ごとに落とし込む「月次決算業務」を行っています。

月次決算整理伝票作成のお仕事は、まさにこの月次決算業務で必要な会計データの作成を行う業務です。具体的には、年次決算整理で行う減価償却費の計算などを月次ベースで行い、一月ごとの会計データをとりまとめて、決算書の前段階である「試算表」を作成します。

どんなスキルが必要?

月次決算では年次決算の作業を簡便的に行うことが多くなっています。
ですので、年次決算業務について完璧ではなくともある程度全般的な知識を持っていることが求められます。少なくとも日商簿記3級レベル、出来れば2級レベルの決算処理については把握していることが必要でしょう。

仕事のやりがい、厳しさなどは?

月次決算は年次決算と異なり、会社法などの法律で義務付けられているわけではありません。
しかし会社をとりまく経済環境の変化の激しい現在では、常に新しい会計情報を把握することが経営実行上欠かせないことです。
一刻を争う現代の会社間の生き残り競争の中で、月次決算の担当者に最も求められるのは迅速性です。経営者が正しい経営判断を適時行うためには、月次決算のデータが早く正確に出されることが不可欠なのです。

月次決算整理伝票作成のお仕事は、このように会社の少なくとも短期的な業績に大きく関わってくる重要な業務ですので、その責任は小さくないですがその分やりがいも大きいものであると言えます。

また当然のことながら、毎月の月次決算の積み重ねが年次決算になりますので、月次決算を毎月しっかり行っていれば、年次決算の処理の負荷を軽減させることが出来ます。 そしてこのことは年次決算による決算書の正確性・迅速性を高めることにもなり、さらにそれは会社全体の社会的な評価を高めることにもつながりますので、担当者として仕事の成果を実感することが出来ると思います。

次のステップは?

直接つながる業務ではやはり年次決算に関わる業務が次のステップとして考えられます。
具体的には各種の決算整理伝票作成や最終的な決算書のとりまとめなどです。
また、月次決算は管理会計的な側面も大きいので、予算・実績管理などの仕事でもその経験を生かすことが出来るでしょう。