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林 宏之Hayashi Hiroyuki 紹介事業部 エージェント

  • 大学卒業後、総合コンサルティンググループに入社、経理のアウトソーシングとして4社に出向。経理担当として従事。後、数年を家業の一次産業の農業に従事。現在は会計経理に特化した弊社にてエージェントとして勤務。
    メーカーやベンチャーなど急成長のベンチャー企業、第二創業期に入っている企業など、様々な企業の役員や人事責任者とやりとりを行いコネクションを築いてきました。

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就職活動の失敗

実家が農業をやっていたこともあり、高校は全寮制の農業高校、大学は沖縄の大学の農学部に進みました。卒業後の進路を見失っていたこともあり、3年生の終わりにいったん休学し、実家の農業の仕事を手伝うことにしました。やはり一度は就職をしようと決めたのが、休学してから1年後。

通常、4年生がはじまる頃には、まわりはほぼ就職活動を終えています。かなり焦りましたね。就職は東京でしようと決めた一方で、まだ取得していない単位もありましたから、東京と沖縄を往復しつつ、授業や卒論と就職活動を並行してこなすのは、だいぶしんどかったです。この経験は人生で最初に感じた挫折感でもありました。

この時に考えていた就職先は、会計系コンサルティング会社。理由は1年間、実家の手伝いをしている中で、「企業の経営をよくするにはどうしたらよいのか」を自分なりに考えることを経験し、世の中のそういった企業の力になりたいと考えたからです。ただ、もう就職活動の時期はだいたいおわっていたので、受けられるところはどこでも受けるというスタンスでした。

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コンサルティングファームでの奮闘

入社が決まったのは400名くらいの規模の会計系を中心とした総合コンサルファーム。「未経験でも、企業の経営の改善とかコンサルに携われる」という触れ込みに将来性があるように感じたからです。同期で入社した方は、税理士の科目合格者や会計士を目指している人だったので、よい刺激を受けましたね。

仕事としては常駐型の社員として、色々な企業に出向きその会社の経理業務をやります。どこの企業に入るかも自分で探さなくてはならないので、最初はテレアポをするわけです。

この会社には2年ほどいたのですが、この間、色々な企業に行きました。メーカーであったり、生花の卸会社であったり、中小企業から一部上場企業まで本当に様々です。業務としては、日常経理から、月次決算、開示資料のチェックなどもやりました。期間は、短いところで3、4日、長いと半年以上。全部で5~6社は経験したことになります。

当時は、業務を覚えこなすことに必死だったのですが、この経験はわたしのキャリアの財産になったように思います。4、50人規模の中小企業から1,000人規模の上場企業まで、それぞれの経理の雰囲気を肌で知ることができましたから。

企業によっては業務をこちらに投げっぱなしで数字はぐちゃぐちゃ、「自分でやって」と丸投げされ、中身を理解している人は誰もいない。そういう環境はしんどかったです。自分の経理の能力が高ければ、そのまま経理の仕事を続けられていたかもしれません。自分の力不足を感じて悩んでいました。

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「逃げの転職」からつかんだもの

この会計系コンサルティング会社は2年で辞めてしまいますが、自分で思うのは「逃げの転職」だったかなということです。ある会社で働いているときに、「一人経理に向いていないな」ということに、気づいてしまいました。そもそも数字が苦手で部屋で根詰めてやっているのが合わない。農業をやっていたこともあり、元々は外で働くことが好きだという気づきです。

登録面談をする際に退職の理由を1社1社聞いていきますが、人が「会社を辞めた理由」は複合的な要因や理由が絡みあっているのだろうなと思っています。本当に一言で済ませることはできないだろうと。人それぞれの多様な「会社を辞めた理由」を自分の経験に照らし合わせて、感じるようにしています。

業界や企業の規模感、またメーカーなのか小売なのかによって、経理部の様子も似る傾向にあります。「企業規模がこのくらいだと、だいたい、あの時に通っていたあの会社のような雰囲気なんだろうな」とか。そのような職場にありがちな問題であったり、部下上司の関係性であったりを思い浮かべながらお話を聞いています。

正直なことを言えば、経理のキャリアとしてはよくなかったと思っていますが、登録者の方々の登録の面談をやる際の「引き出し」として役立っていますね。例えば、「売掛金の消込みをやっていて」という登録者の方がお話をしたとして、「自分も以前やっていました」というだけで距離が縮むという感覚はあります。

さらに一歩踏み込んで、その人が働いている職場を想像し「~こういう環境だったので、何かしらの閉そく感を感じていたのではないですか?」とご本人がおっしゃらないことでも、わたしの方から聞き出すことを意識しています。そうすると話している方の表情がパッと明るくなるのですが、その瞬間はわたしとしても嬉しいですね。

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人と話し、人と関わる中で仕事がしたい

このあとは、家業に戻り、4年ほど農業に従事しました。経営として上手くいっているものの、この先はどうなのだろうかという思いもあり…。効率的にやろうというわたしと、今までのやり方でやろうという父とは方針の面では、かなりやりあいました。

農業をしている中で、野菜のお届けの際にお客さまとも関係ができていきますが、そこで人を相手にお話をするのが単純に楽しいという気持ちが芽生えたのです。「人と話し、人との関わりの中で何か仕事ができないかな」という思いが生まれた瞬間だったのかもしれません。

そこで思いついたのが、学生時代から興味のあったキャリアコンサルタントの仕事。この仕事なら、人と話し、人との関わりの中で働くことができると思ったのです。いままでの経験の中で、経営層と働く人の認識の違いを、自分が間に入ることによって少しでも解消に役に立てるのではないかと。あとは、少しでも一人ひとりの人が生き生きと働ける社会に貢献したいという想いもありました。

新たに仕事を探し始め、人材紹介会社にいくつも応募しました。そして、たどり着いたのが、ジャスネットコミュニケーションズ。会計系コンサルティング会社での経験や経理経験がここで報われました。

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生活もキャリアも、すべてはストーリーで繋がっている

そしてジャスネットで仕事を始めてからは、父の仕事のやり方も自分の中に生きていることに気づかされました。ジャスネットコミュニケーションで働きたいと思うようになったことの一つに、「時間をかけてクライアントに訪問し、自分の目で確かめてから求職者に紹介することができる」ということがあります。

応募した人材紹介会社には、ネットで採用先を探して、ネットで求職者にも応募してもらうという形態をとっているところもありました。けれど、自分が確かめていない企業を求職者に紹介することは、わたしはできません。実は、父の必ずしも効率を重視しない仕事の仕方、こだわりは私の中にも生きていたことに気づきました。

その人の人生に関わることですから、能力はもちろん、その人自身のストーリーを大切にしたいと思っています。仕事上のキャリアや経歴はもちろんですが、生い立ちとか、家族とか、その人自身の人生のストーリーと「転職」はかかわりが深いと。

一度、内定が決まったことを電話で登録者に伝えたとき、その方が無言になってしまうことがありました。「あれ?どうしたのかな?」と思ったところ、その方は電話口で泣かれていました。そこには二人三脚で転職活動を進めてきたドラマがあるのですが、効率だけを重視して進めた転職支援では、そのようなことは起こらないと思っています。

まずは「人と人」として、登録者の方々にきちんと向き合うこと。その転職をする一瞬のタイミングだけではなく生い立ちや家族、直近の会社だけではなく、その前にどのような会社で働いてきたのか、小さい子どもがいるなどのプライベートな理由、そういったそれぞれの方のライフストーリーを汲み取った上で求人の紹介ができたらそれが理想でしょう。

挫折を感じることも多く紆余曲折の多い人生でしたが、それが誰かの助けになればよいと思っています。

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