E.M
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公認会計士。中央大学経済学部国際経済学科卒業後、Big4監査法人のIPO事業部にて上場準備会社の会計監査・内部統制監査に従事。その後大手人材会社にて新卒採用メディアのソリューション営業、キャリア支援のスタートアップ企業のコミュニティマネージャー・人事責任者を経て執行役員に就任。
現在はジャスネットのエージェントとして会計士のキャリア支援に携わるとともに、監査法人にて会計監査・内部統制監査業務(非常勤)を行っている。
現役の会計士として、キャリア支援の現場に立つ
ジャスネットコミュニケーションズのエージェントとして、会計士の方々のキャリア支援に携わるとともに、私もひとりの会計士として監査法人での会計監査・内部統制監査業務を非常勤で続けています。
自身のキャリアを振り返ると、Big4監査法人でのIPO監査からスタートし、大手人材会社での営業職、そして女性のキャリア支援に特化したスタートアップ企業での人事責任者・執行役員と、一般的な会計士のキャリアパスとは少し異なる道を歩んできました。監査法人・大手事業会社・スタートアップ企業、それぞれの現場で得た経験と視点を活かしながら、会計士一人ひとりの価値観やライフステージに合ったキャリア選択を、一緒に考えることを大切にしています。
期待に応えたい気持ちと、自分を認めたい思いから
私のキャリア変遷から受ける外側の印象と、内面的なキャリア選択の理由には少しギャップがあるかもしれません。
私はニューヨークで生まれ、フィリピン、日本と複数の文化に触れて育ちました。環境の変化には比較的抵抗がない一方で、子どもの頃から人の感情や場の空気に敏感で、集団の中でうまく振る舞うことが得意ではありませんでした。
中高生の頃には、それが理由で、学校に通えなくなった時期もあります。友人には恵まれていましたが、「どう振る舞うのが自然なのか」「どんな気持ちでここにいればいいのか」といった社会や人との距離感をうまくつかむことができなかったんだと思います。
大学進学後は、サークル活動やアルバイトなど一般的な大学生活を謳歌してました。ただ、「普通のことが普通にできない」という感覚はどこかに残り続けていました。厳しい父の背中を見て育ったこともあり「期待に応えたい」気持ちと同時に、周りと同じように振る舞えない自分を「期待に応えられていない」とも思っていて、そんな自分を「落ちこぼれ」だと当時は思い込んでいました。
そんな中で迎えた就職活動のタイミングで、大学が公認会計士試験のサポートに力を入れていることを知ります。「何かを達成できたら、自分で自分を認められるようになるかもしれない」「父に喜んでもらいたい」。そんな思いから、公認会計士の道を選びました。
今思うと、親や社会の価値観を採用して、難関試験に受かれば「落ちこぼれではない」という証明書がもらえる気がしたんだと思います。
会計士から営業職へ。「広い世界」を求めた大きな一歩
公認会計士試験合格後は、Big4監査法人に入所し、IPO事業部に配属されました。上場準備中のベンチャー企業を中心に、会計監査や内部統制監査を担当していましたが、2年経ったのちに大手人材サービス会社に、営業職として転職しました。
「せっかく公認会計士に受かったのに、なんでわざわざそんなハードな道を選んだの?」とよく聞かれますが、監査法人で働いているうちに、少しずつ違和感を覚えるようになったんです。監査の仕事を続けることが、なんだか狭くて窮屈な感じがして、「自分はこの世界しか知らないままでいいのか」と感じるようになりました。
今思うと、「他人にとって正しい道だと思って選択した」ことに対して、違和感があったんだろうなと思います。
もっと広い世界を知りたい。その思いが、次の一歩につながっていきました。
大手人材サービスでは、新卒採用に関するソリューション営業として、採用要件の設計からコンテンツ企画、制作ディレクション、内定者フォローまで、一連のプロセスに関わりました。
仕事の進め方も大きく変わりました。監査法人で会計士として仕事をするときは、アポイントをもらえるのは当たり前でしたが、営業職は違います。アポイントを獲得するところから始めなければなりません。その最初の一歩である電話をかけることすら、当時の自分には大きなハードルでした。
また、クライアントに向き合う姿勢も大きく変わりました。監査のように、監査対象の企業に「あるべき」について指摘をするのではなく、目の前のお客様のニーズをくみ取る提案をし、受け入れてもらわなければなりません。同じ課題に見えても、その背景には、組織の状況や、担当者の立場、置かれている役割やミッションなど、さまざまな要素があります。
それらを踏まえずにあるべき論で提案をしても、受け入れてもらえないことがある。「何が正しいか」ではなく、「目の前のお客様は、何に困っているのか」 。一つひとつの状況や背景を丁寧に捉えながら、相手にとって意味のある関わり方を選んでいく姿勢を、この時期に学んだように思います。
自分のありたい姿、大切にしたいことに気づくまで
大手人材サービスでの経験を経て、「もっと一人ひとりのキャリアに深く関わりたい」「キャリア支援の解像度を変えたい」という思いが強くなり、女性のキャリア支援に特化したスタートアップに転職しました。
コミュニティマネージャーとして入社しましたが、退職する頃には100人規模の組織になっていた会社も入社当時はまだ10人ほど。キャリアスクールの体験レッスンや入会カウンセリングの担当から、トイレの水漏れの対策、掃除まで、泥臭くなんでもやっていましたね。
そんな中で、キャリアに悩みを抱えた女性たちと、日々向き合い続けました。自分に対する迷い、生き方や考え方を変えたい気持ち、うまく言葉にできない違和感や一歩踏み出す自信のなさ——そういったもの一つひとつと一緒に向き合い、次の一歩を踏みだせるようサポートしてきました。
もともと人の内面に強い関心があったこともあり、そうした関わりを続ける中で、次第に関心は「個人」から「組織」にも広がり、「自分の強みを自覚し、力を発揮できる組織作り」「個の力を、組織の成果につなげる仕組みづくり」に人事として取組みました。
最終的には執行役員として、人事と事業の両面から組織に関わる役割を担っていましたね。
親や社会の言う正しい道を歩もうとして出発した私のキャリアは、この頃には、「自分は何を大事にしたいのか」「自分はどうありたいのか」が選択の軸になっていました。
人と対峙するときの自分のあり方も大きく変わったように思います。正しいと思う方向へ誰かを導こうとすることや、自分自身を投影させて他人を救おうとすることがなくなり、ニュートラルに受容できるようになりました。
さまざまな経験を重ねる中で、キャリアにも、生き方にも「絶対的な正しさ」はなくて、「自分がどうしたいか、どうありたいか」という感覚が大切な指針になることを体感として得られたことが大きかったです。
だからといって、「正しさを求めること」を否定したいわけではありません。大概の人はそうですし、そう感じること自体も、その人にとって大切な一部だと思っています。
それぞれの「納得できるかたち」を一緒に見つけていく
スタートアップ企業を退社した後は、非常勤で監査法人に関わりながら、ジャスネットコミュニケーションズのエージェントとしてキャリア支援に携わっています。
これまで、監査法人・大手の事業会社・スタートアップ企業と、いくつかの環境を経験してきた中で、会計士のキャリアには、一般的にイメージされている以上に、さまざまな選択肢があると感じています。
一つの道をまっすぐ進むこともあれば、複数の領域を組み合わせる働き方もある。どれが正しいというわけではなく、その人にとって納得できるかたちが、それぞれにあるのだと思います。
ジャスネットでのキャリア支援で大事にしたいことは、普段から大切にしていることと同じです。求職者の方の「自分はどうしたいのか」という本音に目を向けること。目の前の方が感じていることをそのまま受け取りながら、その人らしく進んでいくことをサポートしていきたい。
もし今、自身のキャリアに少しでも迷いや違和感を感じていらっしゃるのであれば、その状態のままでも大丈夫ですのでご相談ください。そこから一緒に、求職者の方の思いを言語化して整理していくお手伝いができたら嬉しいです。
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