面接対策
面接時の準備と心構え
就職・転職に際して「内定」がもらえるかどうかは非常に気になるところですが、 そもそも「内定」とは法律的にはどんな意味を持つのでしょうか?
意表を突かれる瞬間は必ずある
どんなに想定問題集で準備をしても、面接官は必ずあなたの意表を突く質問をしてきます。
その理由は、「あらかじめ答えを用意していない質問をぶつけられたとき、とっさにどう機転を利かせられるか?」
「意表を突かれたとき、どのような態度や表情が表に現れる人なのか?」を見ようとするからです。
意表を突かれたからといって、うろたえる必要はありません。
また、「気の効いたうまい即答をしなくては」などとプレッシャーを感じる必要もありません。
「面接とはそういうもの」という覚悟をし、きちんと考え、相手に対して最善と思われる返事をしましょう。
あなたの誠意や人柄が伝われば十分です。
丸暗記が一番嫌われる
想定問題集を丸暗記し、どんな質問に対してもセリフを棒読みするような模範解答が返ってくる。
もしあなたが面接官なら、そういう人材に対して魅力を感じるでしょうか?
想定問題集を勉強することがいけないと言っているのではありません。
面接に際してしっかり勉強してきて常識の範囲内で対応できるという点は評価されるでしょう。
知識を血肉にして、自分の意見や見識として発言ができる。面接で評価されるのはそういう人材です。
面接官が見るポイント
新卒と、ある程度社会経験がある中途採用者とでは面接官も見るポイントをまったく変えてきます。 面接官はどのような視点からあなたを見極めようとするのでしょうか?
即戦力になるか?
業界によって多少の違いはありますが、原則として転職者には「即戦力」が求められます。
もちろん将来性や成長の伸びしろなどといった要素もなくはありませんが、最も求められているのは
「速やかに組織になじみ、戦力として働いてくれる実務能力と環境適応力」です。
アピールポイントは、「与えられた仕事や環境に適合し、自分の能力が発揮できる」という柔軟性やバイタリティ、
アグレッシブさに絞り込むと有利でしょう。
周囲と協調していけるか?
多くの企業で、転職者に対しては「協調性」を重要視する傾向があります。
転職者は即戦力になってもらわなくてはなりません。そのためには職場でいきなり問題を起こしてもらっては困るのです。
仮にその主張が正当なものであったとしても、職場に波風を立てられるのはマイナスになります。
「郷に入れば郷に従え」の言葉通り、まずはその会社のやり方を受け入れてなじみましょう。
そのような協調性が高い人材であることをアピールしておく必要があります。
面接時のタブー
面接は、面接官と自分との相性によっても好感度がまったく異なってきます。 どのような面接官にでも有効な万能の面接対策というものはありません。 しかし、相手がどんなタイプの面接官であっても「これだけはやってはいけない」というタブーについて注意しておきます。
キャリア自慢をしない
即戦力が求められる転職面接とはいえ、「私は前職でこういう実績をあげました。仕事には絶対の自信があります」などと キャリア自慢が過ぎるのも要注意です。 前職の実績そのものは確かに重視されますが「うちの会社の今までのやり方を批判したり、周囲と軋轢が生じたりしないだろうか?」 といった不安を面接官に抱かせるおそれがあります。
奇をてらわない
新卒の場合は、他の面接者とまるで違う常識はずれの受け答えをしても「ユニークな人材」として評価されることがあります。
ただしそれは「これから社内でじっくり育ててゆく」という前提があるから許されるのであって、転職者がとるべき戦法ではありません。
「この人は常識がないから前職を辞めることになったのではないか?」などと不安を抱かれないよう、
あくまでも常識人であることをアピールすべきです。