請求書発行業務の仕事内容
どんなお仕事なの?
私たち個人の消費者がお店で買い物をする場合、代金は商品と引換えに現金や電子マネーで支払ったりクレジットカードでの決済を行ったりします。
インターネットなどの通販でも代金引換・銀行振込・クレジットカード決済等、商品を受け取るのと同時に、または先払いで代金を支払うことが通常です。
しかし会社間の取引(B to B)の場合は、お客様の会社に商品・製品を引き渡したりサービスを提供したりした後で、事後的に「請求書」を発行して代金を請求することが一般的です。
請求書発行業務では、その名の通りこの「請求書」の発行を行います。
例えば商品や製品の販売を行っている会社では、受注出荷事務の担当者が作成しお客様の会社へ商品・製品と一緒に送付された「納品書」の控えが請求書発行業務の担当者へと回されてきます。
請求書発行業務の担当者はその受け取った「納品書(控)」に書かれている商品名・単価・個数などをとりまとめてお客様の会社へ請求する金額を計算し、それを元に「請求書」を作成します。
作成した「請求書」には請求書発行業務の担当者が作成者印を押印し、さらに経理部門の責任者などに会社印の押印をもらった後、お客様の会社へ送付します。
この会社印をもらう際などには、社内の業務プロセスに則った事務手続きが必要になることもあります。
どんなスキルが必要?
特別なスキルは必要ありませんが、近年では「請求書」をパソコンで作成することも多いので、基本的なPCスキルはあると良いでしょう。
仕事のやりがい、厳しさなどは?
当たり前のことですが、どんなに良い商品・製品やサービスをお客様に提供する会社であっても、代金をもらえなければ商売は成り立ちません。冒頭でも触れましたが、お客様が個人であればすぐに代金をもらえることがほとんどですが、お客様が会社の場合は「請求書」を発行・送付しない限り代金はもらえません。
ですので、請求書発行業務の担当者には確実に「請求書」の発行・送付を行うことが求められます。
さらに「請求書」はただ発行すれば良いのではなく、その内容が正確でなければなりません。
請求する金額はもちろん、請求締め日(いつからいつまでの納品分を請求するのか)・支払期日(いつまでに代金を支払ってもらうのか)・支払方法(現金払・銀行振込・小切手払・手形払など)といったその他の記載事項についてもお客様の会社によって異なることがありますので、間違えないことが重要です。
誤った内容の「請求書」を送付してしまった場合、お客様の信用を失い、最悪代金を支払ってもらえなくなることも考えられます。
次のステップは?
請求書発行業務の川下にあたる売掛・売上管理の業務が次のステップとして最も相応しいでしょう。
請求書発行業務で作成した「請求書」の控えを元に、売上の会計計上や売掛金の残高管理を行う業務なので、親和性が高いものと言えます。