TSAコンサルティング株式会社
大阪に拠点を構え、ワンストップサービスでお客様により近い距離での支援を中小企業経営者の役に立っている!そう実感できる仕事がここにある
TSAコンサルティング株式会社
プロフェッショナルサービス事業部
公認会計士
永野 凌太郎
日本経済を支える中小企業のために力を使いたかった
— これまでのキャリアについて教えてください。
前職の大手監査法人では、財務諸表監査と内部統制監査に3年間かかわりました。正直なことをいうと、事前に思い描いていた公認会計士の仕事とはかなりギャップがありました。私は、会計士とクライアントが一緒に議論し合いながら、ともに成長していくのが監査業務だと思っていたのです。しかし、実際に監査の現場に出てみると、クライアントと監査法人との間にはバリアのようなものがあるわけです。監査する側と監査される側の立場の違いから、思うようにクライアントに近づくこともできず、「自分は本当にこの会社に貢献できているのだろうか……」。そんな疑問が膨らんでいきました。
ちょうどその頃、自営業を営んでいる父から、会計に関する質問を受けました。監査法人で会計士として働いているのに、質問の内容が全然わからない……。自分でも驚きました。私が働いていた大手監査法人が対応する大手企業の課題と、中小企業の経営者が持つ課題とがここまで違うことを初めて知ったのです。あらためて統計資料を眺めてみると、日本企業全体の99.7%を占めているのは中小企業。「たった0.3%の企業のために、自分はこんなに頑張っているのか。より多くの人の役に立つために自分の力を使いたい」。その思いが転職を考える動機となりました。
— TSAコンサルティング株式会社には、どのような経緯で転職を?
TSAコンサルティングのことは、転職相談をしていたエージェントからの紹介で初めて知りました。面白そうな会社だなと思ったのが第一印象です。そして面接で(社長の)柴田と話をした時、「この人についていきたい!」と素直に思えました。「うちの役員になってほしい」と言われるぐらいクライアントにしっかり寄り添う、柴田の仕事観とその姿勢に強く共感したのです。実は「大型のM&A案件をやってみたい」とか「もっとお金を稼ぎたい」とか、いろいろな煩悩もあったのですが(笑)。
クライアントに「仲間として認めてもらえた」喜び
— TSAコンサルティングに入社したのが2020年8月。現在の担当業務を教えてください。
大きく2つあります。1つは、M&A案件における財務デューデリジェンスです。これは前職での経験が生きている部分だと思います。もう1つは月次顧問です。税理士とペアを組み、税務顧問プラスアルファの仕事を行っています。主には税理士が税務を、私は様々な業務に関するコンサルティングを担当。中小企業のよき相談相手となって、経営課題を一緒に考え、一緒に成長していける仕事です。
入社前にイメージしていたとおりの仕事をさせてもらっていると満足していますが、なにしろ転職してやっと1年が過ぎたところです。もちろん、会社やクライアントが求める水準にはまだ達していないと思っています。というのも、先輩方を見ていると本当にすごいんですよ。クライアント企業の課題を的確に把握し、担当者の心もしっかりつかんでいる。なぜそんなことができるのかわからないというレベルです。私の場合は今のところ若さと熱量だけが武器なので、できるだけ早く先輩方に追いつかなければと思っています。
— どんな部分にやりがいを感じますか。
「ありがとう!」「ほんま助かったわ!」とクライアントにいってもらえた瞬間です。もちろん監査法人で仕事をしていた頃も「ありがとう」といってもらうことはありましたが、今はそれが心からの言葉として感じられるのです。あるクライアントの経営会議に毎回参加して「この課題を解決するために、ここを変えましょう」と訴え続けたことがあります。それが認められて解決に向けて動きだすフェーズになった時、私の専門ではないシステム関連の提案だったにもかかわらず、「永野さんがずっと提案してくれたことだから、彼にもプロジェクトに入ってほしい」と担当者が言ってくれました。「本当の仲間として認めてもらえた」気がして、とても嬉しかったですね。
この会社で働くようになって、「視野が圧倒的に広がった」と感じます。当社のメンバーは全員が中途入社で、バックボーンは多様、仕事の仕方も十人十色です。そもそも中小企業の経営者が抱えている課題自体が多種多様なわけですが、解決方法、プロセス、最適解の出し方までメンバーそれぞれによってまったく異なるのです。それこそ「なぜ、この持っていき方で解決できるのだろう?」と首をひねりたくなることもありますし、「この人はここまで考えているのか!」と感心することもあります。いずれにせよ、私にとっては学ぶことが盛りだくさんの好環境といえますね。
— 「自分は成長できた」と実感できたエピソードを教えてください。
財務デューデリジェンスの資料をまとめ、社長の柴田にレビューしてもらった時のことです。「クライアントがなにを求めているのか全然わかってない」と指摘され、すべて書き直しました。私はそれまで会計士の仕事には“答え”があるものだと思っていましたし、それに辿り着くことが仕事だと考えていました。また、監査法人時代は報告書にパートナーのサインをもらったら自分の仕事は終わりという感覚がありました。でも今は、資料をまとめるだけではなく、クライアントに報告書を読んでもらい、ちゃんと動いてもらうまでが仕事。そのことを柴田にバシっといってもらえたことで、クライアントの役に立つ仕事の本質を少しは理解できるようになったと思います。
もう1つは「話し方」です。監査法人時代は「こう話しなさい」とマナー講師に叩き込まれて、敬語をしっかり取り入れた「ザ・会計士」みたいな堅い話し方をしていました。でも中小企業経営者は、「そんなかしこまったしゃべり方はやめろ。もっとお前の熱さを出せ」みたいなスタンス(笑)。いい意味フランクで、人間くささが求められます。最初は面食らいましたが、そういう素の態度で接するからこそ、経営者と近づけるのは事実。近い距離で相談いただけるからこそ課題も見えてくる。すると心の底から「この経営者の役に立ちたい」と思える。敬語は最低限でいい、もっと自分の素でいこうと、最近よく考えています。
「変わりたい」と思うなら新しい環境に飛びこむしかない
— 永野さんの今後の目標を教えてください。
「(社長の)柴田みたいな会計士になりたい」と素直に思います。中小企業経営者の頼れる相談相手になって、「うちの会社の役員になってくれ」と言われるくらいになりたい。柴田も含めて当社の先輩方がすごいのは、専門分野ではない相談までされること。それは「TSAの人に聞けばなんとかしてくれるから」と信頼されている証です。実際、柴田も、それは畑が違うという相談でも必死で考えますし、自分ではできなくとも外部のできる人を紹介するなど、必ず「なんとかする」んです。僕もそういったクライアントから頼られる会計士になりたいです。
— 次のキャリアに悩んでいる会計士にメッセージをお願いします。
「AIが会計士の仕事を代替する」という話もありますが、一方で人間らしい仕事が会計士には求められている。そう思っています。今、僕がしているような、コンサル的な仕事は、特にそうです。そしてそれは、現場に出て、様々な人と出会える環境でこそ身につくものです。僕は、TSAコンサルティングに転職してきていい方向に変われたと思っていますし、監査法人にいたままでは変われなかったとも思います。もし、「もっとお客さまの役に立ちたい」「自分の新しい可能性を見つけたい」と本気で思うなら、勇気を出して新しい環境に飛び込んでほしいです。
PROFILE
永野 凌太郎Rintaro Nagano
TSAコンサルティング株式会社 / プロフェッショナルサービス事業部 / 公認会計士
- 1994年12月
- 京都府生まれ
- 2016年11月
- 公認会計士試験合格
- 2017年3月
- 龍谷大学文学部卒業
- 2017年4月
- 有限責任監査法人トーマツ入所
- 2020年8月
- TSAコンサルティング株式会社入社
- 2020年9月
- 公認会計士登録
先輩社員の視点
当事者意識の高さと責任感の強さを評価
永野に感じるのは、当事者意識の高さ、責任感の強さです。彼が担当した報告書を私がレビューする機会があるのですが、何か指摘されるのをすごく嫌がるのです。私も前職はトーマツだったのですが、同じように後輩のレビューをすると、永野のように嫌がる会計士と、ちゃんとチェックしてくれてありがとうございますと素直に受け入れる会計士、2つのタイプがいました。私が評価するのは前者です。クライアントのため100点を目指しているのに自分の実力が足りていないことを痛感して、悔しいのでしょう。永野はそれぐらい本気で仕事をしているのだと思います。
永野のように監査法人出身の会計士は、コンサルの経験がほぼありませんから、当社に入社して間もない頃は財務デューデリジェンスを担当することが多いです。でも彼も少しずつ経験を積んで、今では税務顧問も担当するようになっていますし、誰かと一緒でなく一人で完結できる働き方ができるようになってきました。このまま仕事の幅と経験を増やしていけば、いずれは「役員になってもらいたい」「CFOになってもらいたい」などとクライアントに言ってもらえるプロフェッショナルになれると期待しています。
当社が求めている人材像のポイントは2つです。1つは単なる税務顧問の枠にとらわれず、「役員になってもらいたい」とクライアントに言ってもらえるような、経営者に寄り添えるコンサルタントとしての働き方ができること。もう1つは、自己裁量の大きさを嫌がらないことです。自分で意思決定して、自分で営業活動をして、自分で業務管理ができる人が、当社には向いていると思います。
TSAコンサルティング株式会社 / プロフェッショナルサービス事業部 / マネージャー / 公認会計士 石畑 裕太
代表社員の視点
「もっとお客さまに貢献したい」税理士を歓迎
わたしは税理士法人に4年間勤務したのちに、TSAコンサルティングに転職しました。前職の仕事がルーティン化してきたと感じ、「もっと面白い仕事をしたい」と思うようになり、コンサル系の仕事を探していたのです。TSAへの転職後は、税務顧問のほか、M&Aや事業承継など幅広く仕事を担当しています。当社には、過去に経験のない仕事も「やってみろ」と任せてもらえる文化があります。大変な部分もありましたが、転職前に期待していた「面白い仕事」ができる手応えを何度も感じることができています。前職では「お前にはまだ早い」と任せてもらえない案件もありましたが、TSAではそれがない。手を挙げれば多様な経験ができる環境だと思います。
2017年、TSAは財務戦略まで含めてクライアントを継続的に支えるために、税務顧問サービスをスタートさせました。これを後押しするために設立されたのが、TSA税理士法人。そして私は法人設立と同時に、代表を任されました。前職の税理士法人と圧倒的に違うのは、クライアントから相談を受ける相談内容の幅と、クライアントにかかわる時間の長さです。それは「お客さまにより近い立場」でサポートするというTSAのスタンスによるものだと考えます。もし、会計事務所や税理士法人で働きながら「もっとお客さまに貢献したい」といった、もどかしさを感じている熱い税理士がいるのだとしたら、ぜひ当社で働くという選択肢を検討してほしいと思います。
TSA税理士法人 / プロフェッショナルサービス事業部 / 代表社員 / 税理士 井尻 有亮