株式会社IBJ
2020年、婚活&ライフデザイン事業で300億を目指す「毎年毎年成長できるか?」
変化を恐れず挑戦の毎日。チャンスのきっかけは「会計士」という資格。
株式会社IBJ
取締役 関西支社長
公認会計士 桑原 元就
「毎年毎年成長できるか」がモチベーション
— 株式会社IBJ入社前の経歴について教えてください。
大学卒業後に会計士の試験に合格し、有限責任監査法人トーマツ(現在)に入所。配属先は、国内の大手上場企業を中心に監査をする部署で、法定監査を中心に業務にあたりました。もともとIPOに興味があり、いつかベンチャー企業の経営に携わりたいと思っていたのですが、当時の部署でもIPOの業務ができると知り9年ほどそこで働きました。それでも初めの4~5年はIPO業務を任せてもらえませんでした。転職を検討したものの、当時はリーマンショックの影響からIPOをする企業がほとんどない。ありがたいことに上司から良くしてもらっていて仕事にもやりがいを感じていましたので「あえて辞める必要はないのではないか」と思い、監査法人に残ることにしました。
その後「IBJが上場に向けて準備することになり、副社長が監査役として会計士を探している」という話が、知人経由で私のところにも入ってきました。婚活の仕事にはあまり興味がありませんでしたが「話だけでも聞いてみたら」と勧められ、副社長と電話で話したのが転職のきっかけです。
— IBJへの入社を決めた理由は何だったのでしょうか。
副社長の第一印象は、いわゆるベンチャー企業の代表というイメージとは異なり、とても穏やか。こちらの話を聞いてくれる、気持ちに寄り添ってくれるという感じです。人を大切にする方なのだなと思いました。また、社長は、副社長とは異なるタイプでアグレッシブな雰囲気ですが「社長と副社長それぞれに強みがあり、お互いがお互いを尊重しながらうまくいっている珍しい会社だ」とも思いました。
私の仕事に対するモチベーションは「毎年毎年、自分が成長できるか」です。給料が良くても、仕事内容が変わらず、今までの延長線上でできてしまう仕事はあまり楽しいと思えませんでした。その点、IBJには、社長と副社長という目指す目標が存在します。「この人たちを超えたい」と思い入社を決めました。
変化を恐れず努力すればチャンスが与えられる環境
— 入社後はどのような仕事をしていたのですか?
IBJに常勤監査役として入社したのが2011年6月。上場が2012年12月で、翌年3月の株主総会でCFOになりました。常勤監査役といっても上場直前でしたので、上場準備に関わる業務などをサポートしたりしていました。上場後は取締役としてIRや財務・経理の管掌(かんしょう)のほか、社長や副社長の特命業務も任されました。
とはいえ、関心があったのはCFOではなくベンチャー企業の事業そのもの。「事業運営の仕事も経験してみたい」とずっと言っていました。そこで事業担当役員を任されることになり、当時売上が低迷していた合コン事業をV字回復させました。業績が悪かったからこそ思い切ったテコ入れができたのが良かったです。東証一部上場の直前に、また管理担当役員に復帰し、2017年10月に関西支社立ち上げとともに支社長として赴任。管理と事業運営双方の経験を活かした業務にあたっています。
「毎年成長したい」という思いがある私にとって、同じポジションにずっととどまることがないというありがたい環境です。飽きることがありませんし、この会社に入ったことを後悔したことは一度もありません。人材採用の場面で「この会社に来てほしい」「やりがいがある」という言葉に嘘をつかずに心から言えるのもうれしいです。会社の特徴として、目標達成意欲が高いといいますか、常に目標を掲げてそれを超えていこうとする前向きな人が多いという印象も持っています。
— 監査法人から事業会社へ転職した際にギャップは感じましたか?
監査法人とは異なり、会社の中に入って「当事者」として仕事をします。何かを成し遂げた際の達成感や、やりがいはまったく違います。IBJが上場した瞬間も、監査法人では得られない当事者としての喜びを感じました。監査という仕事では、クライアントの経理処理の誤りを探し「なぜダメなのか」を合理的に説明することを重視していました。反対に事業会社では「どうしたらできるか」「状況を打開するために何が必要か」を自分で考えないと前に進めません。監査法人から事業会社に移るには、そのあたりの頭の切り替えが必要だと思います。
入社当時は「いきなり監査役として入社してきて、あの人は何者だろう」と見られているのではないかと不安でしたし、誰も話し掛けてきてくれませんでした。そこで組織図をもらい、話しかけた人の名前をペンで塗っていきました。「本社の社員分はすべて色を塗っていこう」と思ったのです。私には事業会社での業務経験がありませんでしたので、助けてくれる仲間が必要だと考えました。偉そうにするのではなく、社員からこの会社のことを教わろうと思ったのです。当時31歳で、会社には自分よりも年上の社員が大勢いる。自分のビジネスマンとしての強みと弱みを客観的に見て、どうしたらいいのかを分析して構築していきました。
— 今後の展望についてお聞かせください。
当社は「日本の成婚にしめるシェア1%獲得」を実現させることを当初目標にしていましたが、昨年計画通り達成できました。今後は2022年までには3%に伸ばすことを中期経営計画の目標にしています。成婚が増えると出生数も増えます。そのように日本の少子化対策に貢献できるというのも社会的意義のあるビジネスだといえます。他にも、当社では「ライフデザイン領域」と呼んでいますが、結婚に必要なもの、例えば式場、ハネムーン、住居、保険といった分野を拡大すべくM&Aを進めています。グループ会社が増えていくことで、さまざまな人が活躍できる素地ができつつあります。
— 今後どのような人と一緒に働きたいですか?
考え方が柔軟な人がいいですね。一部上場したとはいえ、当社はまだ数百人規模の会社。時代の流れとともに会社が変化していけば、ルールも変わらなければならない。その頭の切り替えができ、変化に柔軟に対応する。変化すらも楽しめる、という人がマッチする会社です。事業会社での経験がなくても、一生懸命キャッチアップしながら学んでいくことはできますし、その意欲に対してチャンスをくれる会社です。私自身がそうでしたから。
— 転職を検討中の会計士にメッセージをお願いします。
事業会社で活躍できるだろうか、と不安を感じている方も多いと思います。しかし、まず一歩踏み出すことができるかどうかが重要です。会計士という知識と経験は、事業会社でも必ず役に立ちます。事業会社でも数字はついて回るものだからです。人生は一度きり。まず「やってみたい」という気持ちを大切に、一歩を踏み出していただきたいです。
PROFILE
桑原 元就Motonari Kuwahara
株式会社IBJ / 取締役 関西支社長 / 公認会計士 桑原 元就
- 1980年
- 茨城県古河市生まれ
- 2002年3月
- 東京都立大学(現首都大学東京)卒業
- 2002年10月
- 公認会計士第二次試験合格 監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)入所
- 2006年4月
- 公認会計士登録
- 2011年6月
- 株式会社IBJ監査役就任
- 2013年3月
- 同社取締役就任
- 2017年10月
- 関西支社長就任
同僚の声
求めているのは「他人の幸せを願いながら能動的に行動できる」人材
桑原は、親しみやすく、良い意味で「緩さ」があるキャラクターの持ち主。物事を杓子定規に捉えるのではなく、臨機応変に対応できます。気遣いもできるので社内でもとても人気があります。当社は年に2回役員合宿があり、各自でアイデアや課題に対する意見を持ち寄って議論します。桑原が提案する意見は、会計士ならではの視点によるものが多く面白いですね。会計士としての視点を持ちながら、ゼネラリストとして活躍しています。
近年、当社のグループ会社は増え続けています。個人的に、彼には今後「グループ経営」の部分、例えばグループ会社間のコミュニケーションの活性化やグループ会社同士のシナジーをどう出していくのかなどの課題に関わってもらい、能力を発揮してほしいと思っています。
IBJの展開しているビジネスは、他人の幸せを願ってこそ成り立ちます。他人の幸せを喜べない人は社風とマッチしません。そのため、採用では人柄の良さを重視します。また、当社はトップダウンで社員を動かすというより、ボトムアップで社員一人ひとりが動かしていく会社です。能動的に考えて行動でき、かつ他人のために何かをすることが苦にならない人を求めています。
株式会社IBJ 取締役 横川 泰之
人事の声
経営理念への共感とともに目標達成へのアグレッシブさも重要
当社の経営理念は「『ご縁がある皆様』を幸せにする」です。それだけに理念に共感いただいた方からのご応募が大半を占めています。ただ、当社は数年先の目標として「売上300億円」を目指しておりますので、理念への共感は基より目標達成に対するアグレッシブさを求めています。IBJは、経験値を活かし活躍する人にチャンスをどんどん与える会社です。「何かを成し遂げたい」「少子化問題に対し、既存あるいは新規のサービスを広げていきたい」という意欲がある方のほうが活躍できますし、人事としてもそのような人材に対して可能な限りサポートしたいと考えています。
現在の課題は会社の成長スピードと比較すると全社員数のうち管理職の割合が少ない状況であることです。当社はこれからもっと事業戦略を加速させていくため、当然のことながらグループ会社も増えていくことになると思います。よって今後はいままで以上に若手を管理職に抜てきしていきたいです。実際に、入社6~7年目ほどの若手社員を婚活サービスの部長に抜てきしています。人事の役割として会社が認める社員だからこそ抜てきされるのだという環境づくりにも注力したいです。
株式会社IBJ 人事部部長 佐藤 友美