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株式会社ファーストリテイリング

2020年、売上高3兆円のアパレル企業世界一へ

経営者マインドを尊重した「全員経営」の環境で、経営計画のチームリーダーにステップアップ。

株式会社ベイカレント・コンサルティング 管理本部 管理部 経理グループ 財務会計リーダー 川村 周平

株式会社ファーストリテイリング
計画管理部 グループ経営計画チーム リーダー 兼
FR・UQ経営計画チーム リーダー
公認会計士 谷 政治

転職時のこだわりはグローバルな事業展開とスピード感

— これまでのキャリアについて教えてください。

大学卒業後、監査法人に約8年間勤務しました。最初の5年ほどは主に自動車関連会社の監査を担当していたのですが、その後の約3年間は志願して大手自動車メーカーに出向し、経理業務、会計システムおよび国際会計基準の導入に携わりました。

—  転職活動を始めた理由と、ファーストリテイリングを選んだ決め手を教えてください。

監査法人の一員としてクライアントに向き合う場合、どうしても外部の視点になってしまい、客観的にしか物事を捉えることができませんでした。しかし事業会社に出向した際に、そこで働く方々が、自分の会社を良くするために生き生きと働く姿を目の当たりにしたことをきっかけに、私も事業会社の一員として自分の会社を良くするために全力で働きたいと思い、事業会社への転職を決めました。

転職先を選ぶポイントは2つありました。まず、私自身グローバルに活躍したいという考えがあったので、「グローバルに事業を展開し、かつ成長している会社」であること。そして、自分の性格にもマッチした「スピード感のある会社」であることです。とはいえ、実はこの2つの条件を満たす企業というのは、なかなかありません。そんな中、ご縁があってファーストリテイリングと出会い、まさに自分が求めていた条件に合致していることが分かり、ぜひ入社したいと思いました。

多様なバックグラウンドを持った仲間が集い、良い刺激を与えあう環境

— 入社後、担当されている業務について教えてください。

現在は、「経営計画」を担当しています。経営に関することなら何でもやりますが、業務としては大きく3つ挙げられます。一つ目が、「会社の進むべき方向を決める予算の策定」。二つ目が、「日々の業績管理」。例えば、それぞれの年度の始まりに予算や活動計画を立てますが、それらが計画通りに実行できているか、または、当初の期待効果が達成できているかをモニタリングすること。足元のビジネスの状況から、販売価格の見直しやマーケティングを強化することで売上を取りにいくべきだとか、定期的に予算や業績管理を進めることはもちろん、その打ち手の修正にいたるまで、部門と一緒になって実行フェーズに落とし込んでいきます。そして、三つ目が最も重要で、「事業の構造変革」です。ファーストリテイリングでは、経費の構造を変革していくことが課題となっています。単なる経費削減ではなく、事業の構造から変革しようということです。もちろん、当部署だけでは遂行できないので、私たちが全社の旗振り役となり、さまざまな部署と連携しながら変革を進めています。

前職のような経理業務とは全く異なりますが、大前提として会社の数字を把握できていなければ、目指すべき方向も語ることができません。私たちのチームは経理とも距離が近く、常に会社の数字を確認しながら業務ができるため、会計士はもちろん、経理や会計に詳しい方は、その強みを活かせる仕事だと思います。

— 現在のお仕事では、どのようなことにやりがいを感じますか。

ファーストリテイリングには「全員経営」というポリシーがあり、全員が経営者のマインドに立って仕事をすることが求められています。プレッシャーがある反面、期待もされている訳で、それこそがやりがいなのだと思います。ある時、社長の柳井に業績について直接説明をする機会がありました。そこで柳井からは「それに対して、あなたはどのような対処を考えているのですか?」という質問が返ってきました。つまり私に意見を求めている訳です。これぞ全員経営ならではのプレッシャーではないでしょうか。「こうするべきだ」と自分の意見を発信し、結果的に会社を動かせるというのは、なかなかできない経験だと思います。

— 仕事をしてみて、どのような点で監査法人と事業会社の違いを感じますか。

監査法人に比べて驚くほどルールが少なく、裁量の大きさを感じています。また、多様なバックグラウンドの社員が在籍しているのも大きな特徴です。監査法人にはある程度同じようなキャリアのスタッフが集まることになりますが、ファーストリテイリングの場合、現在のCFOがコンサルティングファーム出身であるほか、私のように監査法人出身者もいれば、事業会社の経理・財務からの転職者、銀行からの転職者、そして店舗経験者もいます。さまざまなキャリアを持った仲間と仕事ができるという意味では、自分自身の視野を広げるきっかけになっています。

忙しさという意味では、現在の仕事はものすごく忙しいです。ただし、それはあくまでも勤務時間の中での中身が濃いという意味であって、実際の勤務時間は転職して大幅に減りました。その分、家族と接する時間が増えて満足しています。

— 転職して1年半ほどで経営計画のチームリーダーになったそうですが、意識の変化はありますか。

それまでの業務は基本的には変わりませんが、チームの育成やマネジメントなどに関わる業務がすごく増えました。チームとしてのパフォーマンスを最大限に発揮するためにはどうしたらいいか、よく考えるようになりましたね。

— 今後の目標を教えてください。

今は「働き方改革リーダー」も任されているので、一緒に働く仲間がみんな、生き生きと働けるような組織にしていきたいですね。「売上高3兆円」という目標を達成し、「世界一のアパレル企業になる」という目標を全員で目指したいと思います。

個人としては、近い将来、海外子会社のCFOに挑戦したいと考えています。そして、ただ数字を見るだけではなく、会社をどう動かすべきかを考える、経営者になるという目標を、この会社で達成したいです。

— これからの若き会計士にメッセージをお願いします。

私の場合、監査法人で働いている時に、事業会社に出向したことが大きなチャレンジでした。その結果、出向先で一定の評価を頂き、「事業会社でもやっていける」という自信につながりました。こうしたチャレンジは、若いうちに大いにしていただきたいですね。せっかく会計士という資格や能力、経験があるのですから、それを試す機会はたくさんあって良いはず。さまざまなことにチャレンジすることで、自分の可能性はきっと広がると思います。

PROFILE

谷 政治Seiji Tani

株式会社ファーストリテイリング / 計画管理部 グループ経営計画チーム リーダー 兼 / FR・UQ経営計画チーム リーダー 公認会計士

株式会社ファーストリテイリング 計画管理部 グループ経営計画チーム リーダー 兼 FR・UQ経営計画チーム リーダー 谷 政治
1985年8月
東京都生まれ
2007年11月
公認会計士論文式試験合格
2007年12月
新日本監査法人(現:EY新日本有限責任監査法人)入所
2008年3月
青山学院大学 経営学部卒業
2016年6月
新日本有限責任監査法人(現:EY新日本有限責任監査法人)退所
2016年7月
株式会社ファーストリテイリング 入社

上司の声

株式会社ファーストリテイリング 計画管理部 部長 (グループ経営計画 兼FR・UQ経営計画チーム) 田上 竜法

自分の強みを正しく把握して生かせる、若きリーダーとしての逸材

谷が入社した当時、私は海外に赴任していたのですが、「いいエンジンを持った若手が入った」と、彼の評判は海を越えて耳にしていました。帰国後、谷と一緒に仕事をするようになりましたが、当社での経験が浅いにもかかわらず、着眼点の鋭さや積極性などは、やはりずば抜けていましたね。
われわれが携わる経営計画は、役員と密接にコミュニケーションを取らないと進められないことも多々あります。その都度、私からの指示や私を通して役員とコミュニケーションしていては課題解決が進まないし、スピードも上がらないので、谷とは、考え方や方向性のすり合わせをすることに力点を置き、それ以外は全てを任せて、自分の判断で仕事を進めてもらっています。結果、2年弱でリーダーにもなりました。これは当社でも早いと思います。
谷のようにすぐにリーダーになれる人材の共通点は「自分の強みを正しく把握していること」ですね。例えば会計を勉強し、会計という武器をもっている方であれば、その武器の生かし方をちゃんと理解しなければならない。財務諸表を見て問題を見つけることはできるでしょう。大切なのは、さらに一歩踏み込むこと。「自分はこうします」という打ち手を提示できるか否か。そこに正しい武器の活かし方がある訳で、私たちもその点に期待を寄せているのです。

株式会社ファーストリテイリング 計画管理部 部長 (グループ経営計画 兼FR・UQ経営計画チーム) 田上 竜法

人事の声

株式会社ファーストリテイリング 人事部 FR・UQ本部人事チーム 宗田 由実

活躍できるのは、変化を恐れずチャレンジを楽しめる人材

今年でユニクロの1号店を出店してから35年となりますが、直近では海外の売上が国内の売上を上回り、弊社もいよいよ本格的に「世界」へと軸足を移すフェーズを迎えました。また、アパレルの製造小売業から「情報製造小売業」への変革を目指し、商品の企画、物流、社員の働き方までを一体改革する「有明プロジェクト」を推し進めており、会社全体が大きな変革期を迎えているといえます。 有明プロジェクトとは、東京・有明にオフィス兼物流拠点を開設し、商品企画、マーケティング、生産、IT、営業部といった商品開発や商売に関わる数々の部署を約5000坪のワンフロアに集約し、従業員にとってより情報交換がしやすい環境を生み出すとともに、従来のリレー方式の働き方から、スピーディーかつ同時進行的に業務を行っていく仕組みにより高速サプライチェーンをめざすものですが、こうした動きで問われているのは、各組織のスピード感です。意思決定も速い当社では、組織や業務においても様々な状況の変化が起こりますが、変化に抵抗がなく新しいことへのチャレンジを楽しめる方にとっては、大変働きやすく、やりがいも感じていただける環境だと思います。特にグローバリゼーションやデジタライゼーションを推進する昨今ですが、それらの手段に良い意味で決まった型はありません。常識や領域にとらわれることなく、どのような方向性にもボーダーレスに活躍できる方なら、生き生きと自由にその存在感を発揮できることと思います。

株式会社ファーストリテイリング 人事部 FR・UQ本部人事チーム 宗田 由実

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