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【レポート】2015.9.12開催
 監査法人パートナーキャリアセミナー&交流会

今回が初開催となる本イベントは、監査法人を目指す若手会計士が今後のキャリアイメージをつかむ上で、有益な情報を得る機会がまだまだ少ないという声にお応えするかたちで実現しました。

パネリストとしてお招きしたのは、日本の会計業界を牽引する監査法人5社から、若くしてパートナーとなった5名の公認会計士です。
輝かしいキャリアを持つパートナーが一堂に会し、パートナーというキャリアの魅力や、パートナーになるために必要なことなど、自身の体験を踏まえた貴重な話を伺える機会とあって、20代、30代の若手会計士、論文式受験生に大勢お集まりいただきました。

イベントは基調講演、パネルディスカッション、交流会の三部構成で、主催である「若手CPAコミュニティ」代表の国見健介さんの司会のもとスタート。

いつもはライバルとして切磋琢磨している各法人のパートナーたちが、会計業界の未来のためにこの日ばかりはタッグを組んで、次代の会計士に送る心からのアドバイスと熱きエールにご注目ください。

基調講演

まずはイントロダクションとして、パネリストのみなさんのプロフィール紹介というべき基調講演から始まりました。学生時代に会計士を目指すこととなったきっかけから、これまでの業績、今後の展望まで幅広い内容です。
また、幾多のチャンスをつかんできたパートナーたちが、どのようにターニングポイントを迎え、その際どのようにモチベーションを維持してきたのかについても語られました。

グラフや図を使ったわかりやすいスライドをご用意くださったり、楽しいプライベート写真を公開していただくなど早くも個性が発揮され、ご参加のみなさんもパートナーたちの魅力に引き込まれていました。

有限責任 あずさ監査法人 パートナー
間宮 光健

◎就職活動で数社の大手企業から内定が出るものの「何かが違う」と思い悩み、人生のテーマ探しを始めたことから会計士に興味を持った。
◎就業しながらプロゴルファーのトレーニングパートナーや母校のラグビー部のヘッドコーチを務めた経験も。
◎入所してからロンドン駐在までの6年は、仕事を選ばず多彩なジャンル・規模の会社を担当。さまざまな経験ができるのが会計士に与えられた特権の一つであり、その中から、何を感じて、何を返していくか意識を持つことが大事。それができるかできないかによってそのあとのキャリアが変わってくる。
◎日本企業のM&Aは7割が失敗といわれているが、それを成功に導くべく、ポストマージャーインテグレーション(PMI)を積極的に手掛けている。
◎コントラクトコンプライアンスサービス、つまりマンガやアニメ、キャラクター、ITのソフトウェアのライセンスなど、資源のない中で日本が今後どう生きていくかというテーマにも大いに注目している。

新日本有限責任監査法人 パートナー
稲吉 崇

◎会計士は、いろんな会社に行って、いろんな人と会って、いろんな話を聴いて、自分を高めていける魅力的な仕事。
◎会計士二次試験に大学3年次に合格し、大学院へ進学。国際的な会計学の流れに興味を持ち、入所時より海外駐在を希望。
◎印象に残った仕事はIPO業務。無事上場が成功し、自分の知識が外の会社の役に立つところは非常にやりがいがある。
◎海外駐在中は唯一の日本人であり、営業をメインに監査、税務、M&A、PMI、アドバイザリー、トランザクションなどのすべての業務にかかわった。フロントに立つこともあれば、現地のプロフェッショナルと協力することもあり、仕事の幅とともに人間の幅を広げてくれた。
◎当法人ではセクター制をとっており、現在は金属・工業セクターのリーダー。広報の仕事も担当している。
◎会計士は自由度の高い職業であり、こうでなければならないということはない。目指す会計士像、パートナー像を日々考え、時には振り返りながら過ごすことで、10年後、20年後に大きな差がつくはず。

太陽有限責任監査法人 パートナー
石原 鉄也

◎パートナーとして監査半分、その他営業やIPO、M&Aを担当。中規模の組織であるため業務が縦割りになっておらず、一人で多様な業種・業務に携わることができるのが特徴。
◎営業というのは、証券会社やVCとのお付き合いを含め、新規の仕事を獲得、ショートレビュー、IPOアドバイザリー業務、上場準備の監査、上場後の監査といった一連の業務をシームレスにサービス提供している。
◎また、M&A、事業再生ファンドや事業会社(海外を含む)の買収を手掛ける中で、主に財務ディーデリジェンスとバリュエーションに従事。
◎会計専門職大学院でIPOの講義、法科大学院で財務系の講義をしているほか、IPO関係の書籍も執筆。今年はTOB案件の第三者委員会の委員も担当。
◎20代は監査に打ち込んでいて、目の前にある仕事を何でもやってきた。もともとは、売上総額一兆円といった大きな規模の監査が好きだったが、選り好みせず仕事をするうちにIPOを担当し、その面白さに気付いた。もし選んでいたらIPOの営業も講義のチャンスもなかったかもしれないし、何でもやるスタンスが大事だと思う。

有限責任監査法人トーマツ パートナー
豊泉 匡範

◎ここでは、モチベーションとキャリアを切り口に話を展開します。
◎初めて監査の現場主任をしたときは、規模的には3人の小さなチームだったが、このチームをどう動かすか考え、一方で対クライアント面でも現場責任者として対応することができ、自信となった。
◎最初から海外に行きたかったわけではなく、先輩方が行かれるのを見てかっこいいなと、そういうプリミティブな欲求から希望するようになった。
◎ポーランドに赴任したときは、アジア人はわずか一人。日系企業のサポートデスクを担当したが、組織そのものをイチから立ち上げるミッションで、仲間を作りながら成功させた。
◎パートナーに昇進し、モチベーションは最大に上がる。最後の砦となる立場なので責任が重く、サインするときに手が震えた。
◎入所時のモチベーションはそれほど高くなかったが、さまざまな実務に携わることで徐々に楽しさを知った。それぞれの段階で目の前のことをしっかりできる人に次のチャンスがやってくると考え、モチベーションを上げていってほしい。

PwCあらた監査法人 パートナー
千代田 義央

◎多くの節目でさまざまな方の言葉に影響を受けた。素直に受け入れることで次の一歩を踏み出すことができた。
◎会計士を目指したきっかけは高校3年次のとき。とある人から「会計士になると高級外車に乗れるぞ」と言われ、車が大好きだったので(笑)。
◎赴任したボストンにはアメリカ屈指の有名大学があり、多くの卒業生がベンチャーを起業、そこでインターネット関連の企業とかかわる。帰国後、インターネット関係、エンターテインメント関係の担当に。
◎日本でカジノ創設の議論が盛んにされているが、そこにもビジネスの機会があると考え、着手している。
◎今後の目標は3つ。まずはクライアントの満足度を上げ、当法人が大きくなるために貢献していきたい。次に業界の発展に寄与すること。会計士協会の広報を担当し、大学を回るなどの活動をしている。最後にデジタライゼーションや旅行客増加への対応。起こるであろうテレビ業界の変化や、オリンピックなどによる観光客の増加に対してサービスをしていきたい。

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