若き会計人の転機
太陽有限責任監査法人
東日本監査部公認会計士山中 昂
大学卒業後の就職活動の経緯を教えてください。
山中公認会計士試験に合格した2010年は、監査法人のいわゆる“就職氷河期”でした。「監査法人で監査業務を」と考えていたのですが、当時の監査業界の採用に対する消極的な姿勢を見て「であれば、多くの人が選択しない道を歩んでみよう」と思考を切り替え、税理士法人への入所を選択したのです。
とはいえ、なるべく公認会計士として専門性を発揮できる組織を、と意識しながら採用情報を探しているうちに出合ったのが、前職の準大手税理士法人。ここは、公認会計士・税理士が立ち上げた事務所だったのです。
どんな業務を任され、どんな学びを得ましたか?
山中公益法人の移行認定、認可支援コンサルティング業務と、一般事業会社の税務指導が半々くらいの割合でした。上にパートナーとマネジャーが付き、1チームは3人体制が多かったです。とはいえ、一連の業務を任せてもらえることも多く、計画段階から、顧客との打ち合わせ、フォローまで、すべての流れを経験できたのは、自分にとってよい勉強の機会となりました。
コンサルティング業務において苦戦したのは、会計について顧客へわかりやすく説明すること。新公益法人会計基準の導入など、きちんと理解していただくまで何度も足を運びました。こうした経験があったからこそ、“一からものをつくり出す力”が伸ばせたのだと感じます。
なぜ、太陽有限責任監査法人へ転職したのですか?
山中税理士法人に勤めて3年が経った頃、「公認会計士試験に合格したのだから、やはり監査業務にも従事したい」という思いが大きくなっていきました。公認会計士としての軸をしっかりつくる、いいタイミングなのではないか、と感じたのです。
エージェントの紹介や求人広告から探すうちに、当法人と出合いました。特徴的だったのは、選考のプロセス。3度の面接で、どんどん自分の長所を引き出してくれたのです。私は緊張しやすいタイプなのですが、気づくと自ら話せていました。面接をとおして、詳細な仕事内容や家族的な社風もわかり、じわじわと感じたのです。「あ、自分はここに合っているな」と。
太陽有限責任監査法人東日本監査部公認会計士山中 昂
太陽有限責任監査法人東日本監査部
私たちマネジャーは、互いに情報共有を行い、業務の最適なチーム編成を行います。「あの人はもっとできるはずだから、次のステップに進ませよう」「この業務については知識が足りないから、経験させて覚えてもらおう」など、一人ひとりに合った仕事を検討するのです。私が初めて山中さんとタッグを組んだのは、上場準備会社に対する内部統制の評価業務。彼がいかに優秀で、人柄がよいか、すぐにわかりました。今では、ほかのマネジャーと取り合いです(笑)。前職で蓄積した武器を生かして、新たな経験を積み、さらに成長していくことでしょう。
このように当法人は、入社1年目でも、実力次第でどんどん成長の機会を与える方針です。多様なキャリアを持つ人たちが、各々の武器を生かしています。気持ちのいいコミュニケーションの取れる仲間と、長く一緒に働きたいですね。