自分のキャリアの棚卸の仕方、
将来像の描き方

転職にあたって「キャリアの棚卸」をしましょう

転職に際して、自分のキャリアシート(職務経歴書)を用意するのは当然のことですが、 キャリアシートを作成する際に改めて自分のキャリアを「棚卸」してみる必要があるかもしれません。

「棚卸」とは、製品管理において在庫の実際の数量と帳簿記載上の数量とを照合し、誤差がないか管理することをいいます。 またその際に製品の状況をチェックし、保管時と同じ価値を維持し続けているかどうか(瑕疵・劣化・品質保証期限など)も確認する必要があります。

人材のキャリアにおいても、まったく同様のことが言えます。世の中の価値観は日々大きく変化を続けています。 5年前なら誇らしく記載できたキャリアが今日となってはほとんど無価値になっていたり、 また今日の価値観で改めて検証してみるとその当時は「大したことではない」と思われたキャリアに大きな価値が生じていたりすることもあります。 またひとつのキャリアにはそれほどの値打ちがないと思われたとしても、その後に重ねたキャリアと組み合わせることで新たな人材的価値が生じる場合もあります。

そこで、一度「自分のキャリアを紙に書き出してリスト化する」という棚卸がお薦めなのです。 このように自分のキャリアを棚卸してみることで「このキャリアシートを見た人は私をどういう人材だと評価するだろうか?」と 自分を客観視するよいきっかけになりますし、「同業界・同世代のライバルと比較すると今後どのようなキャリアマップを描くべきか?」 「今後どのような方向性に活路を見出すべきか?」などと考えやすくなり、今後の目標や進路がハッキリしてきます。

転職は「市場」、自分は「商品」

「転職市場」という言葉には、まるで自分という人格が商品のように値踏みされるようなイメージが感じられて抵抗や戸惑いを覚える方もいらっしゃるかも知れません。 もちろんその人の能力すべてがキャリアシートに表現しきれるものではなく、どうしても目立つ特技や資格、前職の企業ブランド、ポジションといったもので 大まかな評価をされてしまう傾向があります。

それが良いというわけではありませんが、膨大な人材が流動する転職市場ではキャリアシートのデータをもとに大まかに人材から候補者を選び出し、 面接によって最終的に採用の人選を行います。キャリアシートですべてがわかるわけではないから面接が必要なのです。
しかし、まずキャリアシートで候補者に選んでもらわないことには面接のチャンスは訪れません。ここはひとつ、面接にこぎつける段階までは、 自分は「人材という名の商品」なのだと割り切って魅力的なキャリアシートを作成することに集中した方が、良い結果が得られやすいでしょう。

キャリアの棚卸は自分の検証作業

自分のキャリアを棚卸してゆく段階では、「自分にはこういうスキルとキャリアがあり、このような理由で転職したい。 このような仕事がしたい」という自分中心の視点をいったん捨てて「第三者がこのキャリアシートを見たらどのように評価するか?」 という客観的視点で自分を見つめ直す作業を行いましょう。

キャリアの棚卸は過去の自分の検証であり、「得たこと・失敗したこと・出来ること・なりたい自分になるために不足していること」 などが次第に明らかになってきます。

キャリアマップは明日への地図

そしてキャリアの棚卸が終ったら、今度はキャリアマップの修正です。
すでにしっかりしたキャリアマップを描いている方も、ぼんやり漠然とした将来への希望しか持っていない方も、 キャリアの棚卸の結果をもとに「自分が本当に進みたい道、成功すると確信できる道はどれか?」を考え直してみる必要があります。

道を選ぶということは、他の道を捨てる・あきらめるということに他なりません。 多くの可能性を持つ人ほど、最終的には多くの可能性を捨てなくてはならないのです。

キャリアプランの組み立てとキャリアシート

こうして修正したキャリアマップを実現するためには、これからどのような転職を行い、どのようなキャリアを積むべきなのか キャリアプランを組み立てる必要があります。 そのキャリアプランを実行に移すためには、自分の転職したい企業に対して自分を魅力的にプレゼンできるキャリアシートが必要になります。
つまりキャリアシートとは「自分という人材を売り込むためのプレゼンテーション資料」ということです。

 キャリアの棚卸→キャリアマップの見直し→キャリアプランの組み立て→キャリアシートの作成

こういった一連の流れを意識しながら、まず自分のキャリアの棚卸に着手してみてください。

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