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ベンチャー企業の経理の職務経歴書の書き方とサンプル

書き方のポイント

業務の垣根を越えた仕事が出来ることをアピールする

一般的にはベンチャー企業では少数精鋭で業務を行っていることが多く、一人あたりの業務範囲が広くなる傾向があります。企業の規模が大きくなるにつれて資金調達、上場準備、連結対応など、経理に求められる業務も増加していきます。

こういった環境でも自分の業務に線引きをしてしまわずに、場合によっては労働法など人事面についても知識を吸収しながら業務を遂行してきた姿勢は高く評価をされます。経理を希望している方であっても、経理以外で取り組んだ業務などについても幅広く記載するようにしましょう。

経営と近い距離で経験していたことが評価される

小規模なベンチャー企業であれば、上司が社長という企業も珍しくありません。社長がどういった管理指標を要求しているのか、どういった制度を構築したいのかなど、経営者が実現したいと思っていることを経理としてどのようにサポートしてきたのかという点が、役職の有無にかかわらず評価を得られるポイントになります。

もちろん取締役やCFOといった方と近い距離で経験したことも同様ですので、経営視点で業務を行ってきたことが伝わるような書き方を心がけましょう。

上場準備や公認会計士、税理士との対応についても評価ポイント

ベンチャー企業の中には上場を視野に入れている企業も多くあります。経理実務としては非上場企業と上場企業では会計基準や開示のルールなど大きく違う側面があります。

実際に上場が果たせたか否かも記載すべき内容ですが、上場が果たせなかったとしてもどの程度の段階まで準備に関与していたかなどを記載することで、上場を視野に入れた企業や、上場企業についても評価を受けるポイントが増えますので、上場準備に対する関わり方も含めて記載するようにしましょう。

サンプル

※サンプル内にあるポイントの上にカーソルを乗せるとアドバイスが表示されます

職務経歴書

20○○年○月○日現在
氏名 ○○○○

要約
入社後○年間は管理部門に所属し、会計ソフトの導入から経理の仕組み作り、給与計算や採用、登記など人事総務全般のとりまとめを行っておりました。
○年目からは日常業務に加えて上場準備に向けた証券会社、監査法人との対応窓口などを幅広く任せて頂いております。
職務経歴

○○○○株式会社 (20○○年○月~現在)
従業員:○○人 資本金:○○円 売上高:○○円 ポイント 会社の企業規模がわかるデータについて 従業員数、資本金、売上高の情報がわかることによって取引規模がイメージしやすくなるため、正確な情報を記載します。
事業内容:WEBコンテンツの開発・制作 ポイント 就業した会社の情報について事業内容が記載されていることで、その業界について知識があるとアピールすることにもつながります。

職務内容
20○○年○月~20○○年○月
<管理部-部長以下4名> ポイント 所属・職位について 所属していた部門やグループ、その人数まで記載します。大きな会社ほど役職は細分化する傾向があり、その名称は会社によって異なりますので、役職がある場合はわかりやすく説明します。

  1. 各種規定の整備
  2. アウトソース先からの経理業務内制化
  3. 月次・年次決算業務
  4. 資金繰り管理、銀行折衝
  5. 給与計算、社会保険手続き、採用、人事考課制度の企画・運用
  6. 取締役会、株主総会の運営
  7. 月次決算(開示体制の構築を含む)、予算制度の導入
  8. 申請書類の作成(Ⅰの部、Ⅱの部、有価証券届出書、目論見書の作成)
  9. 監査法人、税理士、証券会社対応
  10. グループ会社含め3名のマネジメント実施 ポイント 業務へのかかわり方について どのような立場で業務とかかわったのかがわかるように補足しましょう。たとえ小さなチームでも、マネジメントの実績があれば大きなアピールになります。マネジメントした人数も含めて記載してください。

■実績

  1. 管理部門機能の殆どをアウトソースしている状態から、各業務フローの設計を含めて内制化するための一連の業務を任せて頂き、1年間で無事に管理部門機能を構築することが出来ました。
  2. 職務分掌が明確になっていない業務が多く手つかずの状態となっておりましたが、経営者としても課題として感じていることであり、優先順位を付けながら主体的に解決している姿勢を評価して頂き○○年と○○年の2期連続社長賞を受賞致しました。
資格・免許・PCスキル
  1. 日商簿記1級合格
  2. 社会保険労務士
  3. 公認会計士短答式試験合格
  4. Word、Excel、PowerPoint
自己PR
管理部門の人員が私1人からスタートしたベンチャー企業ですので、業務に対する垣根の意識なく仕事に取り組む姿勢が身に付きました。改善すべき点は主体的に提案させて頂いておりましたが、当初は経営者から多くの指摘を受けておりました。在籍していた○年間の中で、意思決定の上で経営者が重視している事も徐々に理解した上での提案が出来るようになり、現在は日常的な意思決定は殆ど任せて頂ける様になっております。
方針が変わりIPOを断念することとなりましたが、現職で培ったIPOの経験を活かせる環境で日々研鑽を積んで行きたいと思っております。