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会計ファームの管理職の職務経歴書の書き方とサンプル

書き方のポイント

昇格年次について記載する

大手の監査法人やコンサルティングファームでは同期が複数名います。組織によって呼び方は変わりますが、シニアスタッフ、マネージャー、シニアマネージャー、パートナーなどの職位が変わった時期が、同期に比べて早い段階での昇格であればアピール材料となります。そのため、入所後の昇格年次は正確に記載する様にしましょう。

スタッフとは違うクライアントとのかかわり方を明記する

マネジメントポジションにある方は、少なからず売上や件数の目標を持ち、組織の収支管理を任される立場になります。クライアントの数を増やすこと、良い条件でクライアントとの契約を交わすこと、クレームやトラブルについて解決にあたりクライアントとの関係を維持することなど、マネジメントポジションならではの役割に対してどのような取り組みをし、どのような実績を出して来たのかという事について、可能であれば具体的な件数や金額を交えながら説明出来ると説得力が増します。

組織運営について

会計ファームではクライアント毎にチームが組織され、チームを構成するメンバーの人数も様々です。時には、上司や部下、自分自身の立ち位置が変わる事もあると思います。そのため、チームの規模や立場を明示し自分が関与するチームにおいて組織運営上心がけていた事や取り組んでいた事などを記載すると、読み手にマネジメントの仕方やタイプが伝わりやすくなります。納期やクライアントの評価、メンバーの定着など、結果としてどうなったかという事まで触れられると説得力が増します。

サンプル

※サンプル内にあるポイントの上にカーソルを乗せるとアドバイスが表示されます

職務経歴書

20○○年○月○日現在
氏名 ○○○○

要約
国内監査部門に所属し、証券取引法監査及び会社法監査を中心に実務経験を積んでまいりました。入社7年目からはマネージャーを任され、各プロジェクトのメンバーマネジメントや、クライアントとの契約交渉、監査計画、部門予算の策定などを担当しております。
監査業務以外にも、買収に関わるデューデリジェンスや、上場申請資料の作成支援業務、IFRS導入支援業務の経験もございます。
職務経歴

○○○○有限責任監査法人 (20○○年○月~現在) ポイント 就業した監査法人の情報について 一般事業会社の情報と同様に、正確な情報を記載します。所属していた部門についても記し、監査法人内での部門の位置づけが伝わるようにします。また、早い段階での昇格であればアピール材料になるので、入所後の昇格年次も記載する様にしましょう。
従業員:○○人 所属部門:監査○○○○グループ
20○○年○月 シニア昇格
20○○年○月 マネージャー昇格

会計監査業務

1.業務内容

  1. 監査計画の立案・実績管理
  2. 内部統制評価(J-Sox)
  3. 基準上、明確でない項目の解釈や重要監査項目に関する審査書類の作成
  4. 監査総括の実施(監査報告書、改善要旨の作成)
  5. メンバーの評価・マネジメント
  6. 部門予算管理
  7. 新規・既存クライアントとの契約交渉

2. 担当会社の概要(担当会社数:延べ約○○社) ポイント クライアントについて 業界や、上場の有無、上場している市場、上場準備中かどうか、また海外子会社○○社など、企業の規模感が伝わるように表現します。

  1. 法定監査(金融商品取引法及び会社法適用会社3社/会社法適用会社1社)
    ・東証一部上場自動車部品製造会社及び連結子会社5社:主査を担当 メンバー○名
    ・JASDAQ上場不動産会社:主査を担当 メンバー○名
  2. 任意監査
    ・上場準備会社(商品販売業)1社:主査を担当 メンバー○名

デューデリジェンス業務 ポイント 監査業務以外にかかわった業務について デューデリジェンスや、上場準備のコンサルティング、IFRSの導入支援など、通常の監査業務以外に経験した業務について記載します。
東証一部上場大手アパレル会社による非上場会社買収に先立つ企業詳細調査

  1. 分析的手続、実査、視察、質問及び関連資料の閲覧等による資産の実在性及び評価並びに負債の網羅性に関する検証手続
  2. 各種財務分析(増減分析、回転期間分析など)
  3. クライアントへの調査報告書作成

上場申請書類(Ⅰの部、Ⅱの部)の作成支援業務:ジャスダック上場予定の不動産会社

  1. 上場関連書類における記載金額・数値・内容の検証及び各項目の整合性検証
  2. 上場関連書類の記載内容等に関する質問事項への回答業務

IFRS導入支援業務
東証一部上場大手消費者製品製造会社へのIFRS導入支援業務

  1. IFRS導入計画の策定…課題整理、マスタースケジュール作成、プロジェクト体制構築
  2. GAAP差異に関するアドバイス(基準解釈、必要となるシステム)
  3. 開示影響調査・モデル財務諸表作成
  4. IFRS版勘定科目体系・連結パッケージ作成
  5. IFRS調整仕訳一覧作成
  6. グループ会計方針のフォーマット・記載ルール作成

資格・免許・PCスキル
  1. TOEIC公開テスト700点(19○○年度)
  2. 証券アナリスト(20○○年4月登録)
  3. Word、Excel
自己PR
マネージャーとしてクライアントとの折衝を任されておりますが、毎期監査計画と実績時間の振り返りを行う中でクライアントにも情報を共有し、必要性を理解して頂く中で監査報酬の引き上げが出来たものが○社ございました。経理部門役員に対するプレゼンとなりますが、経理部門役員がさらに社内でプレゼンを行う事を想定し、分かりやすさや伝わりやすさを意識して折衝をしておりました。また、法人全体でシニアスタッフ層の離職率が問題となっておりますが、自身の関与するエンゲージメントについては定期的にメンバーとのミーティングを持ちながら自主性を重視しており、離職者ゼロで組織運営が出来ております。
今後はこれまでの経験を活かし、事業会社の中で経営に近い立場を目指して組織貢献をして参りたいと希望しております。